愛馬初のGⅠ馬 エスポワールシチー 第17戦!


12月6日 阪神11R 第10回ジャパンカップダート GⅠ ダート1800m国際は、

1着/1番人気!!

これで重賞4連勝!!GⅠ3連勝!!


まずは保護者の皆さん、愛馬の優勝おめでとうございます。


優先出走権のあるJBCクラシックを登録だけにとどめ、ジャパンカップダートへ直行。

そして前走の疲労をとるとともに万全の状態での出走。

ついについに中央のGⅠ制覇!!

最優秀ダートホースも確定!!


写真多数付き現地観戦レポート。

レース回顧と時計の分析、

レース後の佐藤哲三騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

そして2009年最優秀ダートホースに選出!!

(2010年1月6日更新)

2009年10月21日立ち上げ

●次走は12月6日 阪神11R ジャパンカップダート GⅠ ダート1800mを予定

 現在、重賞3連勝中でかつJpnⅠ連勝中の我らが愛馬エスポワールシチーですが、次走は最大の目標である12月6日 阪神11R ジャパンカップダート GⅠ ダート1800mに出走予定です。

 前走の南部杯JpnⅠの優勝により、JBCスプリントまたはクラシックへの優先出走権を得たエスポワールシチーですが、中2週のローテーションを嫌い、最大の目標であったジャパンカップ一本に絞ることが報告されています。

 確かに、すでに本年のダートJpnⅠを2勝しているエスポワールシチーですから、ジャパンカップダートに優勝すれば今年の最優秀ダートホースという最大の名誉を確定することができます。また、国内馬最上位入線でもその称号を得ることはできるでしょう。
 逆に、春のJRA GⅠフェブラリーステークスを勝ったサクセスブロッケンが優勝すれば、同じグレードⅠ2勝とはいえ、格の高いGⅠを2勝したサクセスブロッケンが最優秀ダートホースに選出されるでしょう。帝王賞JpnⅠを勝ったヴァーミリアンも勝てば選出されるでしょう。

 そんな念願のタイトル奪取に向けて、エスポワールシチーは目の前のニンジン(JBCクラシック)をスルーしてでも渾身の仕上げでタイトルを獲りに行くことになります。
 最優秀ダートホースなどは、数多くいるダートホースの頂点で、一生に一度獲れるかどうかもわからないくらいの価値ある賞ですから、狙いに行くのは当然でしょう。私もその考え方は間違いないと思います。


 しかし、ジャパンカップダートは外国からも強い馬が参戦しますし、軽量で強い3歳馬も参戦します。足元をすくわれる可能性も否定できません。また、前走は調整不足だったサクセスブロッケンも立て直してくるに違いありません。

 逆に、優勝賞金が1億円(ジャパンカップダートは1億3千万円)のJBCクラシックは最大のライバル・サクセスブロッケンは現在補欠の2番手で出走は危うく、メンバー的にも軽いことから、優勝はほぼ確実と思われます。
 ですから、個人的にはJBCに出走して欲しいという気持ちも強くあります。

 エスポワールシチーが優勝したかしわ記念が賞金6000万円、南部杯が同5000万円ですから、JBCに勝てば、一気にJpnⅠほぼ2勝分の賞金を得ることになります。賞金の安い(笑)友駿ホースクラブでも、1口配当は10万円程度にはなるでしょう。それを思うと、なんだか惜しい気がします。

 また、JBCは今年サクセスブロッケンが補欠の2番手のように、中央からの出走枠は5頭と非常に狭き門です。来年またエスポワールシチーが出走枠を確保できるかもわかりません。

 私は欲張りですから、最優秀ダートホースの勲章も欲しいし、賞金も欲しいし、GⅠ8勝の日本記録も更新して欲しいと思っています。その前人(馬?)未到GⅠ8勝を達成するためには、今の充実期に勝てるところは勝っておくというのも大切かと思います。
 馬には必ずピークがあります。フェブラリーステークスを圧勝後何十連敗も繰り返しているサンライズバッカスのように、突然勝てなくなるかも知れません。そう思うと、勝てるときに勝てるレースを勝つことは大切だと思います。


 いろいろと書きましたが、JBC出走に未練を残しつつ、ジャパンカップに最高の仕上げで臨み、勝って年度代表馬と種牡馬としての価値を確定させてあげようという陣営の心意気を尊重したいと思います。競馬界の常識的には、JBCも走ってジャパンカップも獲ろうなどというのは無謀だし浅はかなんでしょうね。
 だれがどう見ても、中央のGⅠ2つはレベルが別格です。生半可な状態では獲れない勲章です。それは私も良くわかります。フェブラリーステークスを勝ったサクセスブロッケンも凄い仕上げでしたから。


 というわけで、JBCは来年(でも、調子が良かったり、テンションが上がっていたら使ってね)の楽しみにとっておいて(南部杯は連覇できるでしょうし)、とにかくジャパンカップダートで結果を残して欲しいです。

●気になる出走予定馬表(11月3日 JBCクラシック)

出走予定馬表 11月3日 名古屋 JBCクラシック JpnⅠ ダ1900m  

出走予定馬及び補欠馬 全10頭 中央出走可能頭数 5頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エスポワールシチー 佐藤哲三 57.0 10/12 南部杯JpnⅠ 盛岡ダ1600
ヴァーミリアン 57.0  6/24 帝王賞JpnⅠ 大井ダ2000
ブルーコンコルド 幸英明 57.0 10/12 南部杯JpnⅠ 盛岡ダ1600
マコトスパルビエロ 安藤勝己 57.0  9/23 日本テJpnⅡ 船橋ダ1800
ワンダースピード 57.0 10/03 シリウ GⅢ 阪神ダ2000
以下補欠馬(補欠順位順)
メイショウトウコン 57.0  7/20 マーキJpnⅢ 盛岡ダ2000
サクセスブロッケン 57.0 10/12 南部杯JpnⅠ 盛岡ダ1600
ワンダーアキュート 和田竜二 55.0 10/03 シリウ GⅢ 阪神ダ2000
トランセンド 55.0  9/21 エルムGⅢ 新潟ダ1800
マイネルアワグラス 57.0  8/13 ブリーJpnⅡ 門別ダ2000

▽は二重△印 

地方競馬選定馬(出走予定7頭) 
馬名と所属 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
フリオーソ 戸崎圭太 牡5
トミノダンディ 東川公則 牡5
マルヨフェニックス 尾島徹 牡5
ウイニングウインド 牡8
マヤノグレイシー 牡10
キクノアロー 牡6
スパイナルコード 牡5
地方所属補欠馬(10頭) 
馬名 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ワイティタッチ 山本茜 牡5
タガノシャンハイ 牡7
サチコゴージャス 丸野勝虎 牝4
ヒシウォーシイ 牡4
ファンドリコンドル 牡5
トウホクビジン 牝3
ナリタブラック 岡田祥嗣 牡7
ジャガージャック 牡4
リワードブライトン 牡3
ルナアーケード 牝6
 というわけで、南部杯の優先出走権があるエスポワールシチーの出走は確実です。意外なのはフェブラリーステークスの覇者サクセスブロッケンが補欠の2番手ということで、陣営にとっては屈辱でしょうね。
 そのくらい出走は難しいレースということになります。

 しかし、地方馬は弱そうですし、実質相手は中央の5頭。ワンダースピード以外は全て負かしたことのある馬だけに、ほぼ優勝は確実と思われ、エスポワールシチーはここは登録だけにとどめ、ジャパンカップダートへ直行するようですが、なんだか惜しい気もします。

これ以降は10月23日に作成

●JBCクラシックを正式に回避

 本日(10月23日)、登録のあったJBCクラシックを正式に回避。12月6日のジャパンカップダート GⅠ ダート1800mに直行します。その為、JBCクラシックは補欠の1番手だったメイショウトウコンが繰り上がりになりました。

 前走の南部杯から今日まで追い切りの時計を1本も計時していないところを見ても、前走の遠征の疲労などが残っているのでしょう。また、来年のフェブラリーSからドバイまでを見据えた動きかも知れません。


 私はJBC参戦を希望していましたが、確かに、JBCに逃げて弱い相手と戦うより、ジャパンカップダートで一線級と肩を並べて走る方が馬自体も強くなりますし、勝てる可能性のあるときに、中央のGⅠを獲りに行くということはエスポワールシチーの将来にとって大切なことです。

 参戦する外国馬にもよりますが、もしかして1番人気になるのではないでしょうか。重賞3連勝でJpnⅠ連勝です。しかも逃げて良し、好位につけて良しで死角が見当たりません。

 もし1番人気が実現すれば、凄いことです。自分の愛馬が中央のGⅠで1番人気などとは・・・。まだ1月以上も先なのに、妄想が止まりません。

これ以降は11月23日に作成

●気になる特別登録表

特別登録表 12月6日 阪神11R ジャパンカップダート GⅠ ダ1600m 国際 定量戦 

第1回登録完了馬 全30頭 フルゲート16頭  出走可能順 上位18頭  下位2頭は現在除外対象   
中野秀幸TM 藤井嘉夫TM 長岡利幸TM 山田理子TM 海士部彰TM 西村敬TM 馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
外 サマーバード デザーモ 56.0
外 ティズウェイ マラージ 57.0
ヴァーミリアン 武豊 57.0 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
サクセスブロッケン 内田博幸 57.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 10
エスポワールシチー 佐藤哲三 57.0 10/12 南部JpnⅠ 盛岡ダ1600
メイショウトウコン 藤田伸二 57.0 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
マコトスパルビエロ 安藤勝己 57.0 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
ワンダースピード 小牧太 57.0 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
スーニー 川田将雅 56.0 11/03 JBスJpnⅠ 名古ダ1400
ボンネビルレコード 的場文男 57.0 10/12 南部JpnⅠ 盛岡ダ1600 12
アドマイヤスバル 勝浦正樹 57.0 11/03 JBスJpnⅠ 名古ダ1400
ワンダーアキュート 和田竜二 56.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600
シルクメビウス 田中博康 56.0 11/21 トパーOP 京都ダ1800 10
ダイショウジェット 柴山雄一 57.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 11
ラヴェリータ 54.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 13
テスタマッタ スミヨン 56.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 11
ガブリン 57.0 10/24 室町S OP 京都ダ1200 16
マルブツリード 57.0 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 16

赤字はレーティング上位5位の優先出走権を持つ馬。


11月23日発表のレイティング

ヴァーミリアン 118
サクセスブロッケン 118
エスポワールシチー 117
メイショウトウコン 116
マコトスパルビエロ 114
ワンダースピード 113
ワンダーアキュート 112
スーニ 112
テスタマッタ 110
10 アドマイヤスバル 110

 エスポワールシチーは堂々の3位で、レイティング上位5頭の優先出走権の中にも入りました。もちろん、賞金でも余裕で出走できるのですが。

 レイティングの上位2頭は前回対決でエスポワールシチーが負かした相手。・・・となると、相手は外車のみか。

▽は二重△印 

●阪神ダート1800mコース解説

スタート地点は正面スタンド前直線の右。スタートしてすぐに上り坂がある。1コーナーまでの距離は303m。京都のダ1800mよりも若干長めだが、1コーナーまでの主導権争いは厳しく、外からも先手を奪いたい馬が殺到。前へ行きたいのに内枠で出脚が悪いと、詰まって位置取りが悪くなる。ちょうど京都ダ1800mとは対照的に1枠の成績が最も悪く、大外枠が最も良い。少頭数だとあまり関係ないが、多頭数になると逃げ、先行馬は中~外枠の方が競馬がしやすい。脚質は基本的には先行有利だが、クラスによってまちまち。条件クラスでは前へ行った馬がそのまま押し切る競馬。
 特にブライアンズタイム産駒の逃げ、先行馬が非常に強いのが特徴
 オープンクラスは、展開次第だが差し馬が来ることが多い。派手な大外一気、マクリが決まることも。しかし、京都ダ1800mより癖がなく、各馬力を発揮しやすい条件。

有利な枠順 多頭数は外
有利な脚質 先行
ポイント ブライアンズタイム産駒、中距離実績
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンスの2頭が断トツ
連対騎手ベスト 武豊、岩田康誠、四位洋文、藤田伸二、安藤勝己
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒3
2歳未勝利 1分56秒6 1分54秒7 1分56秒2 1分53秒2
2歳500万 1分55秒8 1分53秒5
3歳新馬 1分56秒6 1分56秒1 1分55秒7 1分54秒2
3歳未出走 1分56秒2 1分56秒4 1分56秒1 1分54秒1
3歳未勝利 1分55秒6 1分55秒2 1分54秒4 1分54秒2
3歳500万 1分54秒1 1分53秒8 1分52秒7 1分52秒6
古馬500万 1分54秒0 1分53秒3 1分52秒9 1分51秒9
古馬1000万 1分53秒1 1分52秒4 1分51秒9 1分51秒4
古馬1600万 1分52秒2 1分51秒1 1分50秒7 1分49秒8
古馬オープン 1分51秒6 1分50秒5 1分49秒9 1分51秒5

これ以降は11月30日に作成

●最大の強敵サマーバードは骨折により回避

 米国3冠競走の1つベルモントSと、「ミッドサマーダービー」といわれるトラヴァーズS、ベルモント秋の大一番ジョッキークラブ金杯というハイレベルなGⅠを3つ制しており、エクリプス賞最優秀3歳牡馬への選出が有力視される米国トップクラスの馬サマーバードは、過去のジャパンカップダート遠征馬の中でも最高の実績で、内外から注目が集まっていたが、29日の阪神競馬場での調教後に右前肢を骨折。右第3中手骨骨折と診断され、レース出走は取りやめとなった。

 私は11月26日、当サイトの独り言のコーナーで以下のように書きました。


サクセスブロッケンとワンダースピードは専門誌も首を捻る内容の悪さ。

ヴァーミリアンも陣営の想定内とはいえ、格下馬に突き放される始末。

もはやこれらにエスポが敗れることはないでしょう。



 そして28日には敵はサマーバード1頭だと書きました。その唯一の敵であったサマーバードが骨折で出走しないのであれば、これはもう確勝でしょう。サマーバードとの対戦は楽しみでしたが、エスポワールシチーが優勝するためにはかなり有利になったと思います。

●敵は3歳世代

 現7歳世代(カネヒキリ、ヴァーミリアン、ワンダースピード等)に次いで強い世代と称された4歳世代ですが、春にフェブラリーステークスGⅠを優勝したサクセスブロッケンは南部杯GⅠでエスポワールシチーに千切られて敗れると、続く得意のコースであるはずの東京ダート1600mで実施された武蔵野ステークスGⅢで10着大敗。

 地方重賞8勝(しかしGⅠ勝ちはなし)のスマートファルコンも今年7月20日は盛岡でエスポワールシチーが相手にしなかったマコトスパルビエロに千切られ、前走浦和記念GⅡでは勝ち馬から2秒9も千切られて大敗。ここにきて精彩を欠いています。

 フェブラリーステークスGⅠで2着だったカジノドライヴは重度の屈腱炎で再起すら危うい状態。

 エスポワールシチーを上回るダート6連勝で一気に重賞も制したウォータクティクスはその後マークがきつくなりシンガリに敗れるなどここ3戦はいいところがなく壁にぶち当たっています。


 もはや、4歳世代最強はエスポワールシチーで間違いないのですが、早くも世間では4歳世代よりも3歳世代の方が上といった見立てです。

 確かに、古馬に混じってのJBCスプリントや全日本2歳優駿といったGⅠ2勝のスーニや、ここに来て古馬混合の重賞を連勝しているワンダーアキュート、ユニコーンステークスGⅢの勝ち馬で前走古馬混合戦のオープン特別を0秒8千切って余裕勝ちしたシルクメビウスなどここに来て3歳世代の台頭が目立ちます。

 しかし、3歳世代の彼らは手負いのサクセスブロッケンは倒したものの、真に強いダートの猛者、カネヒキリ、ヴァーミリアン、エスポワールシチー、バンブーエールなどには勝てませんし対戦もしていません。

 芝もダートも古馬GⅠの壁というのはあるものです。3歳世代が一気に突き破るかもしれませんが、私はエスポワールシチーの緩みのないペースについて行けないと思います。

 ただ、追い切りでもサクセスブロッケンやヴァーミリアンといった古豪よりは動いていますので、これらには先着することも十分考えられます。

●専門誌の1週前記事

競馬ブック誌

アラカルト
■JCダートは、今年最後の「JRAプレミアム」対象レース。今年は、中山金杯~天皇賞(秋)まで5競走あったが、すべて1番人気馬は敗退しており、春の天皇賞では12番人気のマイネルキッツが優勝している。JCダートでの1番人気馬は、過去9回中3勝の成績だが、第2回(01年)から8年連続で3着以内に入っており、通算の複勝率は.889をマーク。さて09年最後の「JRAプレミアム」は、どんな結果となるか。ちなみにJCダートでは、7番人気馬も3着以内に5回入っており、複勝率は.556をマーク。また、09年の「JRAプレミアム」対象レースでは、京都金杯から4戦連続で関東の所属騎手が優勝している。

○07年の覇者ヴァーミリアンが、2年ぶりのJCダート制覇を目指す。同馬は、07年に“統一ダートG1”競走で4勝を挙げ、「JRA賞最優秀ダートホース」と「ダートグレード競走最優秀馬」のタイトルを受賞した。昨年後半は同期カネヒキリの前にJCダート3着、東京大賞典(大井)2着と敗れたが、今年再び帝王賞(大井)1着、前走のJBCクラシック(名古屋)では3連覇を達成するなど、ビッグタイトルを手にしている。今回Vなら、“統一ダートG1”競走は9勝目(歴代トップ)、JRAのダートG1競走ではカネヒキリと並ぶ最多タイの3勝目に。なお、昨年のJCダートでは、05年の優勝馬カネヒキリが3年ぶりの勝利を決めた。

○長きに渡り第一線で活躍を続けるヴァーミリアンは、今年の帝王賞で6年連続重賞制覇を達成。同馬は2歳時に芝2000m戦のラジオたんぱ杯2歳Sで重賞初Vを飾ったが、3歳秋のエニフS(1着)でダート路線に転向。それ以降はダート戦だけで重賞11勝を挙げ、ダート競走での獲得賞金は史上初となる10億円を突破した。また、JRA+海外+地方交流戦での獲得賞金は、11月22日終了時点で歴代7位となっている。今回Vなら、1着賞金1億3000万円+付加賞が加算され、獲得賞金ランキングでアドマイヤムーンやゼンノロブロイといった芝のG1ホースを抜き去るが、果たして、ヴァーミリアンは国内ダート最高額の賞金を手にすることができるかどうか。

○近年のダート路線をリードしてきた現7歳世代(02年生まれ)は、JCダートで3勝を挙げており、07年は1~5着を独占、08年は1~4着を独占した。今年のJCダートに登録している7歳世代は、一昨年の覇者ヴァーミリアン、昨年2着のメイショウトウコン、“ダート重賞”4勝、JBCクラシック(名古屋)3着馬ワンダースピードなど5頭。今年のJRA平地重賞では、7歳以上馬(地方馬・外国馬除く)が年間最多の12勝をマーク。G1レースでは、8歳馬のカンパニーが、天皇賞(秋)→マイルCSと連勝したが、さて、現7歳世代はJCダート3連勝を飾ることができるかどうか。Vなら、7歳以上馬のJRAダートG1勝利は、初めてのケースとなる。

エスポワールシチー&佐藤哲騎手のコンビが、“統一ダートG1”3勝目を狙う。同馬は、G1初挑戦となったフェブラリーSで4着に敗れたが、続くマーチSで重賞初Vを決めると、かしわ記念(船橋)ではカネヒキリを破り“統一ダートG1”初制覇を達成。前走の南部杯(盛岡)では2着サクセスブロッケンに4馬身の差をつけ、逃げ切りで勝利を収めた。果たしてエスポワールシチーは、“統一ダートG1”年間3勝目を飾り、最優秀ダートホースに一歩前進することができるかどうか。なお、ヴァーミリアンも、今年の“統一ダートG1”競走で、帝王賞(大井)、JBCクラシック(名古屋)と2勝している。

○サクセスブロッケンが、00年ウイングアロー以来9年ぶり2頭目となる“フェブラリーS&JCダート”の同一年制覇を目指す。昨年までダート路線は現7歳世代がリードしてきたが、今年のフェブラリーSでは4歳馬のサクセスブロッケンとカジノドライヴが、“世代交代”となるワンツーを決めた。その後4歳世代は、スマートファルコンやエスポワールシチーなどが重賞で勝利を収めているが、ここにきて3歳勢や7歳ヴァーミリアンも勝ち星を挙げており、世代間の実力比較が焦点のひとつとなりそう。サクセスブロッケンは、フェブラリーS優勝後、勝ち星を挙げていないが、JCダートで再びG1制覇を盛し遂げることができるか。

○今年の日本3歳勢は、“統一ダートG1”2勝馬のスーニを筆頭にラヴェリータ、ワンダーアキュートなど9頭が登録。現3歳世代は、ダート路線で古馬のオープンクラスと互角の戦いを繰り広げており、“古馬ダート重賞(地方での交流戦含む)”で4勝を挙げている。なかでも、大井のジャパンダートダービーに出走したJRA勢は、その後の活躍が目立っており、5着ワンダーアキュートがシリウスSと武蔵野Sを優勝。6着スーニはJBCスプリント優勝。2着シルクメビウスはトパーズSで歴戦の古馬を斥け1着となっている。

○阪神ダート1800m戦の騎手成績を見ると、同競馬場が改修された06年3回以降、武豊騎手が23勝でトップに立っているが、5位の安藤勝騎手も52戦16勝、2着9回、勝率.308、連対率.481と好成績をマーク。今回、安藤勝騎手はJBCクラシック(名古屋)2着馬のマコトスパルビエロに騎乗する予定だが、“統一ダートG1”V10を飾ることができるかどうか。また、マコトスパルビエロの父ブライアンズタイムは、04~08年の5年間、ダート部門のJRAリーディング1位を獲得。今年、ブライアンズタイムはダート部門で4位の成績を残しており、Vなら、JCダートでは04年タイムパラドックス以来5年ぶりの勝利となる。

(*データは11月22日現在、GにはJpnを含む)
有力馬のポイント
最大の目玉と目されていた、米クラシック・ベルモントSの覇者サマーバードが、29日の追い切り後に骨折を発症し、出走を断念。外国馬は1頭のみとなった。俄然、日本馬優勢のムード。 ヴァーミリアンは前走でJBCクラシックを連覇し、史上最多のGⅠ級8勝目をマーク。着差は僅かでも完勝だったし、もう7歳だが、衰えは少しも感じられない。昨年のこのレースの3着は、道中で接触して位置取りが悪くなってのもの。それでもアタマ、クビ差。スムーズならもっとやれたはずだし、これならコース替わりも心配なし。中間の調整も順調で、いい状態も維持。当然、勝ち負けになるはずだ。

 エスポワールシチーはJpnⅠ2連勝中。年頭のフェブラリーSで0秒2離されたサクセスブロッケンを、前走の南部杯では4馬身突き放した。14キロ増の馬体もほとんどが成長分。地力強化の跡がクッキリと窺える。その後はここ一点に照準を合わせての調整。攻めの気配に状態の良さがヒシヒシと感じられる。距離延長はまったく問題ないし、コース経験もある。課題らしい課題は見当たらない。

 ワンダーアキュートは目下3連勝中。デビュー以来、ほぼ月に1走の間隔でコンスタントに使われてきたが、この中間もしっかり乗り込まれているし、疲れるどころか、ますます調子を上げている感すらある。6勝中3勝がこの阪神。コース替わりは間違いなくプラスだし、輸送減りするタイプとあって、輸送時間が短くなるのも魅力。レベルの高さを見せつけている3歳馬の中でも筆頭格。ここでも。

 シルクメビウスは今年のユニコーンSの勝ち馬。ジャパンダートダービーではワンダーアキュートに1秒3もの差をつけて先着した。これも力は上位。前走は、ラスト1ハロンを切ってから逃げた2着馬を捉えると、そこから5馬身ち切る圧巻の内容で、時計も優秀。これなら一線級の古馬が相手でも十分通用しそう。どちらかといえば軽いダート向きだけにコース替わりがどうかだが、注意は必要。

 マコトスパルビエロは初めてのGⅠ級挑戦となったJBCクラシックでヴァーミリアンとアタマ差。先行力があり、なおかつ終いまでしっかり。まず大崩れしないタイプだ。スパッとは切れないが、パワー型で、渋太く脚を使う。直線に坂があって、極端な上がり勝負にならない阪神はピッタリ。デキも高いレベルで維持できている。

 スーニは前走のJBCスプリントでJpnⅠ2勝目。3歳馬の中では一番の実績を誇る。1800メートルでは、伏竜Sで59キロを背負って完勝、ハイレベルだったレパードSでも見せ場十分の2着。距離は守備範囲。ただ、2000メートルのジャパンダートダービーではイレ込んで引っ掛かり2秒近く負けたし、ここ2走が1200メートルと1400メートル。距離が2ハロン延びるだけに、折り合いが最大の課題。

 メイショウトウコンは昨年の2着馬。昨年同様、休み明けのJBCクラシックを叩いての臨戦となる。ただ、その昨年のJBCで0秒2差だったヴァーミリアンとの差が、今年は1秒8と大幅に開いた。ちょっと気になるが、その前走を叩いたデキはキッチリと上向いている。少なくとも、前走のような負け方はないだろう。

 サクセスブロッケンは今年のフェブラリーSをレコードで制覇。力は十分。昨年のここは8着だったが、2000メートルの東京大賞典、2100メートルの川崎記念で(3)(3)。1800メートルも守備範囲だ。ただ、今秋は南部杯でエスポワールに4馬身離され、武蔵野Sも59キロだったとはいえ10着と物足りない内容続き。今回は57キロだが、中間も大幅な良化は窺えない。幾分、割り引いて考えたい。

 ティズウェイはこの春から急上昇。7月の条件戦で前年のベルモントS勝ち馬ダタラを1秒3ち切った。その勢いに乗って前々走から強気にGⅠに挑んでいる。現状ではまだ力不足を否めないが、成長期にあるだけに軽視は禁物。

一週前厩舎レポ
アドマイヤスバル
「前走は小回りの適性の差が出た感じ。使った後も順調で、1週前追い切りの動きも良く、好調キープ。相手は更に強くなるけど、この馬も力をつけているし、どれだけやれるか期待している」と中尾秀師。
ヴァーミリアン
「先週と同様、道中、前に馬を置いて折り合いをつける追い切り。馬場状態を考えれば、この馬としては十分動いている。いい体調で臨めそうなので、今年こそは何とかの気持ち」と久保助手。
エスポワールシチー
「追い切りは、テンはゆっくり入っていったが、直線はビシッと追ってもらった。体が引き締まってきたし、動きも良かったとジョッキーも言ってくれた。もう1週あるし、1週前の追い切りとしては満足のいくもの。順調にきているし、いい状態で持っていきたい」と安達師。
サクセスブロッケン
「まったく抵抗できずに完敗した武蔵野Sの敗因が分からない。二走目のポカなのか、59Kが思った以上に応えたのか……。プール調教でリセットして、1週前追い切りはルメール騎手でいい併せ馬ができた。改めて能力を見直したい」と田代助手。
シルクメビウス
「叩き2走目と馬体増で一変してくれました。それにしても、直線の伸びは圧巻でしたね。中1週とメンバー強化は気になりますが、力さえ出し切れば大崩れはしないはずです」と服部助手。
スーニ
「JBCスプリントは春以来の当日輸送でしたが、落ち着いていましたし、プラス9Kの馬体重。下見所の時点で自信を持てましたね。右手前のまま走って押し切るんですから、良化の余地もまだまだあります。使った後も馬体の回復が早かったので次の目標をすぐに決められました。順調ですし、これまでにないぐらいのデキにアップしています。以前は精神面の弱さが目立ちましたが、大人になってきたことで堂々としてますよ。距離、初コースは問題ないです。相手も最高の状態で臨んでくるでしょうが、ウチも3歳馬で一戦毎にレベルアップしてますから、勝算はありますよ」と高島助手。
ダイショウジェット
「前走は直線で前が壁。スムーズだったら際どかったかも知れない。確実に力をつけているけど、距離が延びて一線級が相手だと伸び負けするかも」と大根田師。
ティズウェイ
「初の長旅でしたが、来日後も食欲があって元気一杯。右回りなのでコーナリングに注意して調教していますが、指示通りいい動きをしています。検疫期間中は降雨で馬場状態を気にする日もありましたが、概ね良好なコンディションでいい調教ができたと思います。阪神競馬場へ移動後は、12月1日にレースを想定した強目の調教を行う予定を組んでいます」とカンブレイ厩務員。
テスタマッタ
「浦和記念を使った後で間隔も詰まっているが、帰ってきてからも馬の状態は問題ないようなのでJCダートに使う予定でいる。その浦和記念は速い流れに巻き込まれたところもあったし、先行している中ではよく辛抱したと思う。強いメンバーが揃うが、ここでどんな競馬をしてくれるか楽しみ」と村山師。
ボンネビルレコード
「南部杯はどういうわけか一度もハミを取らず終い、故障かと思ったほど。二走ボケならいいんだけど……。乗り込みは順調。浦和記念は見送り、的場文Jが阪神で乗れる点に賭けた」と堀井師。
マコトスパルビエロ
「坂路の動きが凄く良かった。前走後も至って順調にきているね。汗をかかない時季で絞りづらいが、前走より体が増えていることはないと思う」と寺井助手。
マルブツリード
「前走は左回りだったことより、地方の深いダートが合わなかった。使った後もダメージは少なそうなので、出られるようならここに使うつもりで調整してみる。相手は強いが、右回りに戻るのは歓迎」と大根田師。
メイショウトウコン
「Bコースで速い時計が出た。年齢的なものか見た目にはそれほど変わっていないが、叩いた上積みは見込めるのでは。阪神替わりもこの馬にはプラス」と武田師。
ラヴェリータ
「ゲートがうるさかったとのことだし、練習に行ったがまったく問題なかった。1週前もこの馬なりの動きだったし、出遅れた前走でもあの脚が使えたんだからね。五分に出て流れに乗れれば」と牧口助手。
ワンダーアキュート
「前走は押し出される形でハナへ立ったけど、無理せずに気分良く走ってくれていた。直線も後続を突き放す一方だったからね。とにかく圧勝だった。ここを目標に順調だし、引き続き高いレベルの状態で出走できる。力をつけた今なら、ここでも期待は膨らむ」と佐藤正師。
ワンダースピード
「先週に軽い熱発があった程度で、何の影響もなく順調に乗り込んでこれました。来週には文句ない状態に持っていけると手応えを掴めています。小回りのあとですから、広い阪神でレースはしやすいはず。今までの実績を考えても、ここに入っても好勝負は可能でしょう」と羽月師。
一週前攻め気配
アドマイヤスバル
(27日、栗東B)軽快な行きっぷりで楽々と6F77秒台の好時計をマーク。動きは相変わらずいい。充実した馬体で毛ヅヤもピカピカ。
ヴァーミリアン
(25日、栗東坂路)黒光りのする好馬体は相変わらず。あまり攻め駆けしないこの馬にしては、動きもしっかりとしていた。好調キープと見ていいだろう。
エスポワールシチー
(26日、栗東CW)少し太く見えるが、むしろこの馬にはいいか。いずれにしても気迫があって動きがいい。好調維持。
サクセスブロッケン
(25日、栗東CW)筋肉の浮いた好馬体だが、少しズブい。イレ込むよりはいいが、そう良くなった印象はない。
スーニ
(26日、栗東CW)右手前の走りだったが、全身を使い切ってバネ十分。基本的にはマイラーだろうが、目下の馬体と走りは素晴らしい。
ダイショウジェット
(27日、栗東CW)ラストはアゴを上げて伸びなかったが、もともと単走では動かない。馬体は依然素晴らしく、状態は高レベルで安定。
ボンネビルレコード
(26日、美浦南D)外目を回ってこの時計なら上々。全身を大きく使って、スピード感は十分に感じられた。馬体の張りも良く、体調面の不安はない。
マコトスパルビエロ
(25日、栗東坂路)完歩の大きいダイナミックなフォーム。数字が示す以上に力強い伸びを見せたし、芦毛の割には毛ヅヤもなかなか良く見せる。デキは高いレベルで安定。
メイショウトウコン
(25日、栗東B)軽やかな脚取りでスイスイと加速して好時計をマーク。馬体もスカッと見せており、叩いて素軽さを増している。
ラヴェリータ
(26日、栗東CW)コズミがなくひと回りパワーアップしている。同入だったがゴール前の伸びは素晴らしく確実に力をつけている。
ワンダーアキュート
(26日、栗東CW)楽な相手だったが、大きく追走して完全に手応えで上回る。更にトビが大きくなった感じで実に豪快。目下絶好調だ。
ワンダースピード
(26日、栗東P)相変わらずトモの甘そうな走りっぷり。毛ヅヤはいいが、体もスッキリとし過ぎている感じ。1週前の追い切りとしては軽過ぎる点が心配。
トラックマンの推奨馬
坂井 直樹TM
29日の朝。阪神に出向き、JCダート最大の目玉・サマーバードの追い切りへ。5ハロンから62.1―48.8―36.5―11.6、跨った中内田助手(橋田厩舎)も「さすがG13勝馬。手前もちゃんと替えるし、すごく賢い。跨ったことのあるエンパイアメーカーとも遜色ないですよ」と絶賛していたのだが……。1時間半後に骨折の報。非常に残念。ならば、狙うはエスポワールシチー。中間、とにかく好気配。

羽生 佳孝TM

エスポワールシチー(JCダート)G1初挑戦だったフェブラリーSでは4着だったが、その時の3着馬カネヒキリをかしわ記念で抑え切り、前走のマイルCS南部杯では勝ち馬のサクセスブロッケンに圧勝。当時より確実に地力を強化している。前走後はJBCクラシックには向かわずに目標をここに定めて、19日、26日とビッシリと追われるいつになく意欲的な攻め。態勢も整っている。

デイリー馬三郎

 GⅠ3連勝を狙うエスポワールシチーは、栗東CWを疾走。しっかりと追われて、6F84秒1-39秒0-12秒0で駆け抜けた。見届けた安達師の感触も上々。「いつものパターン。順調ですね。成長していますよ。来週はサッとやるだけでいいでしょう」と笑顔を見せた。豊かなスピードに磨きをかけ、脚質面にも幅が出ている。勢いに陰りはない。(11月26日)

 交流GⅠを2連勝中のエスポワールシチー。初のJRAでの戴冠に向けて準備は万全だ。「調教を積みながらたくましさが出て、成長していますね。本当に順調に来ていますよ」と安達師は目を細める。カネヒキリ、サクセスブロッケンを封じたここ2戦は文句なしの内容。「脚質面の幅も出ていますから。楽しみです」と自慢のスピードをフルに発揮する構えだ。」(11月30日)

ギャロップ誌

今がその時 エスポワールシチー

 地方でGⅠを連勝しているのは、ヴァーミリアンだけではない。かしわ記念、南部杯を制したエスポワールシチーが、世代交代の急先鋒に立つ。
 約5か月ぶりの実戦だった前走は、先手を奪いリズム良く逃走。直後でレースを進めるサクセスブロッケンにマークされる形になったが、直線は伸びを欠くライバルを尻目にグングンと加速し、その差を一気に広げていく。終わってみれば4馬身差の快勝で、GⅠ2勝目を挙げた。
 「休み明けでもあれだけ動けたし、馬体重の14キロ増もほとんど成長分。フェブラリーS(4着)のときはまだ線が細かったけど、最近はダート馬らしくなりましたね。」
 たくましさを増した愛馬に、安達昭夫調教師のほおが緩む。
 昨夏にダート路線へ転向して以来、連対を外したのはフェブラリーSのみ。ダートに適性があったのは間違いないが、昨夏の”特訓”の成果も小さくないだろう。未勝利時にこの馬の能力を見抜いた佐藤哲三騎手が、小倉滞在中に毎朝、熱心に調教に取り組み信頼関係を構築。地道な努力が実を結び、素質を一気に開花させた。
 「以前は馬が自分の殻に閉じこもってしまう感じだったから、コミュニケーションを取るように心掛けた。馬が寂しがるような状況をわざと作ることで僕を信頼してもらったり、逆に追い切りのときは僕が馬を信頼してあげたりしてね。これまで一緒にやってきて、馬も僕のことを信用してくれていると思うし、今なら中央のGⅠを勝つレベルにあると思う。と主戦ジョッキーは語る。
 戦法も逃げにこだわらない。自在性があるのも大きな武器だ。「どの競馬場でも力を出せるようになったし、ここに来て完成してきた。中央でもGⅠ獲れたらいいですね」とトレーナーも力を込める。
 重賞初制覇を飾ったマーチSから3連勝中。かしわ記念では古豪カネヒキリを封じ、南部杯ではフェブラリーSの覇者を一蹴した。今の充実ぶりなら、GⅠ8勝の7歳馬も、上昇一途の3歳馬も、海外の強豪も、恐れることはない。」

これ以降は12月2日に作成

●追い切り情報(2009年12月2日更新)

前走前 10月2日 栗東CW 良馬場 一杯

佐藤哲三
6F 79.7
5F 64.7
4F 51.3
3F 37.6
1F 11.4[8]



11月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 57.3
3F 41.6
2F 27.5
1F 13.8


11月12日 栗東CW 重馬場 馬なり余力

佐藤哲三
6F 85.0
5F 68.4
4F 54.1
3F 40.2
1F 12.4[8]


11月19日 栗東CW 稍重馬場 叩き一杯

佐藤哲三
6F 82.1
5F 66.2
4F 51.8
3F 38.5
1F 12.4[8]


11月26日 栗東CW 良馬場 叩き一杯

佐藤哲三
6F 84.1
5F 67.5
4F 52.8
3F 38.5
1F 11.8[8]


12月2日 栗東CW 良馬場 ゴール前気合付

佐藤哲三
6F 85.7
5F 69.4
4F 54.2
3F 39.5
1F 11.8[8]
 11月5日、現在騎乗停止中(ジャパンカップダートはOK)の主戦・佐藤哲三騎手に追い切ってもらっています。まだ出走まで1か月あります。ここから目標に向かっての安達昭夫調教師の調教過程は完璧ですから、安心して見ていられます。
 ジャパンカップダートはかなりメンバーが揃いそうですが、目標にされても跳ね返す横綱相撲を見せて欲しいですね。

 11月12日、クラブ近況でポリトラックなども利用して調教をしていくとありましたが、今週はCWで追い切られました。まだ出走まで時間がありますから、徐々にという段階ですが、なにより順調なのがいいですね。
 現在、外国馬2頭やサクセスブロッケン、ヴァーミリアンなどが参戦表明していますが、なんとも豪華な顔触れになりそうです。ワクワクしますね。

 11月19日、さあ一杯に追われてエンジンがかかってきました。次週水曜日に実質最終追い切りをするのでしょうが、すでに動きとしてはかなりのものです。とにかく故障だけが心配です。これだけスピードのある馬です。当然脚元にかかる負担も大きく、走らない馬に比べて故障のリスクは高いと思われます。感冒やハ行でもレースには出走できません。とにかく無事にレースに出走さえすれば勝ち負けできる馬です。レースまで順調に行って欲しい。

 11月26日、二週に渡って一杯に追われました。今週は終い重点ですが、ビュッと豪快に伸びてまさに絶好調と言えるでしょう。来週は本番前ですので軽く流す程度に追い切られるそうですが、本番も最後までしっかりと伸びることができそうです。
 外国馬を除く他馬は追い切りで冴えない動きを連発しています。これは勝てるでしょう。私ほっさんの追い切り評価は最高評価の「A+」です。まさに万全の調整です。今更ですがJBCクラシックを回避したことは正解だったと思います。

 12月2日、サッと流す程度に乗られましたが、それでも終いはいい伸びで調整は完璧です。これで不利を受けずに負けたらお手上げでしょう。いや、これだけ万全な状態で臨むのはエスポワールシチーしかいません。確実に勝つでしょう。
 もちろん、私ほっさんの追い切り評価は最高評価の「A+」で変わりありません。さすが安達昭夫調教師、さすが佐藤哲三騎手。

●専門誌の直前記事

ラジオNIKKEI

ヴァーミリアン

●石坂調教師
「前走は苦しい競馬でしたが、力があるから、抜けてこられたと思います。

競馬の後も何も問題無く、今日までやってこられました。大一番も、いつも通りの調教。15秒を切るくらいで行って、終い伸ばす。いつも通りのヴァーミリアンでしたし、順調にきています。ただ追い切りは同じでも、一度競馬を使っていますから、その分安心して競馬に出せます。

年を重ねる毎に、競馬をわかってきています。去年から、ゲートも凄く良くなって、競馬をわかっているなと感じました。体が元気ですから、精神面も成長していますし、精神面の成長は大きいですね。

自分の馬を、万全の態勢で出せれば、それでいいと思います。よくぞここまで走ってくれましたが、まだまだ走れる状態にあると思います。いい競馬をお見せできると思っています。


●武豊騎手
「前走は、よく狭いところに入ってくれたし、勝てて良かったです。去年も今年も、着差はわずかですが、乗っている感じでは、今年の方が体調も良く感じました。とにかく安定して走ってくれて、必ず自分の能力を出してくれる、頼もしい馬です。どんな条件でも走ってくれますし、凄い馬です。

とにかく順調なようで、今朝も良い動きだったと聞いています。ダート競馬はGIも少ないので、少ないチャンスをモノにしたいと思います。

去年は怪我をしてしまい、関係者にも迷惑をかけました。競馬場まで応援にいきましたけど、見ていて悔しい思いをしたので、その分も頑張りたいですね。

長くコンビを組ませてもらって、この馬の強さを一番感じている立場。いい結果を出したいですね」

エスポワールシチー

●安達調教師
「南部杯は、休み明けにしてはよく走ってくれました。こちらが思っていた以上に、強くなっています。

南部杯であれだけやれましたから、疲れを残さず、ジャパンカップダートへ直行。今のところ順調で、何も言うことはありません。今朝の追い切りも、あれだけ動けば十分、いい具合で出せます。

馬体も成長して増えて、ダート馬らしい体になりました。レース振りも、ジョッキーが色々試してやってくれて、様々な競馬ができるようになったことは強みです。

順調に馬を出走させるだけで、相手のことは気にしません。今のところ、何事も無く順調ですから、このまま日曜日まで行きたいですね」


●佐藤哲三騎手
「このレースに向けて、最初から最後まで、狂い無くこられたと思います。調教も任されていますし、イメージ通りにきたと思います。調整過程の中では、自信を持って行けます。

王者も強いし、3歳世代も強いと言われています。ただ、僕の馬も負けていないのに、扱いが低いような気がします。

今までは完璧ですし、イメージに近い競馬ができれば、良い結果を出せると思います。頑張ります」

サクセスブロッケン

「武蔵野ステークスは、ちょっと残念な結果でしたが、元々、武蔵野ステークスを使う予定はありませんでした。JBCクラシックを除外になってしまい、それでもここに向けて一度使っておきたかったので、使うことになりました。出るからには、あの斤量を背負わなければなりませんし、芝と違って、ダートでの重い斤量はしんどいと思います。

ああいう結果を受け、馬の内面的な部分で、不安はありますけど、やっていく段階で、体調面は申し分ありません。思っていたほど、精神面の影響も無さそうです。

今朝は内田騎手に乗ってもらい、ポリトラックで終い重点の追い切り。動きも良かったし、ここを目標に仕上げています。内田騎手も良い感触を得たようです。

やはりフェブラリーステークスで強い相手を破っている馬、能力は間違いありません。精神的な面も、能力でクリアしてくれると思っています。

昨年のこのレースは、3歳の若馬でしたし、古馬相手にどれだけやれるか試しのレース、さすがに惨敗でした。経験としては良かったと思います。今年は心身共に成長していますし、古馬ですし、去年とは全然、戦い方も違うと思います。

ダート路線は、次から次へと強力なメンバーが揃ってきますけど、この馬もその一角。強いカネヒキリ、カジノドライヴを破った馬ですし、それに恥じない競馬をするよう、最後まで調整していきたいと思います」(福島調教助手)

ワンダーアキュート

「前走は東京へ行って、体重が減ったので心配しましたが、結果的にああいう競馬ができて、ビックリしています。この馬は秋になって急成長を遂げて、急にこんな形になって、これまたビックリです。

レース後、間隔もないけど、順調にきています。今朝の追い切りは、全体的に時計がかかりましたけど、馬場が上滑りする感じがあったと騎手も言っていましたし、動きは悪くありませんでした。体もだいぶ戻っています。

阪神コースでは3勝していますし、問題ありません。GI馬が何頭も出ています。3歳馬、挑戦者という形で臨みますが、出る以上は勝たせたいと思っています」(佐藤正雄調教師)

スーニ

「前走は、やっと期待通り強い勝ち方で、結果を出してくれました。前々走はキャリアの差で後手を踏んでしまいましたけど、前走ではしっかり修正して、好位で折り合って、直線しっかり伸びて強い競馬をしてくれました。

この馬、一時は行きたがる面がありました。真面目な馬で、テンションが上がって、引っ掛かり気味に行くところがありました。でも競馬を重ねることで、今は力の出しどころを、しっかり掴めています。そして馬体も成長しています。

疲れも無く元気で、ここ目標は予定通りです。今朝の追い切りは、しっかり負荷をかけるけど、やりすぎないように指示がありました。先週に時点で、ほとんど馬はできていましたので、息を整える程度にサッとやりました。予定通り、順調です。

前走は1400mでしたが、以前長い距離を走っていますから、折り合いに不安がなければ、この距離でもしっかりやれると思います。初めてのコースに関しては、デビューから色々な競馬場で結果を出していますから、心配していません。

古馬の一線級と、最高の舞台で戦う訳ですから楽しみです。スーニなら何とかしてくれるという期待の方が大きいし、勝算も十分だと思っています」(福島調教助手)

これ以降は12月4日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 12月6日 阪神11R ジャパンカップダート GⅠ ダート1800m 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
外 ティズウェイ マラージ
ヴァーミリアン 武豊 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
サクセスブロッケン 内田博幸 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 10
エスポワールシチー 佐藤哲三 10/12 南部JpnⅠ 盛岡ダ1600
メイショウトウコン 藤田伸二 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
マコトスパルビエロ 安藤勝己 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
ワンダースピード 小牧太 11/03 JBクJpnⅠ 名古ダ1900
スーニー 川田将雅 11/03 JBスJpnⅠ 名古ダ1400
ボンネビルレコード 的場文男 10/12 南部JpnⅠ 盛岡ダ1600 12
アドマイヤスバル 勝浦正樹 11/03 JBスJpnⅠ 名古ダ1400
ワンダーアキュート 和田竜二 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600
シルクメビウス 田中博康 11/21 トパーOP 京都ダ1800 10
ダイショウジェット 柴山雄一 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 11
ラヴェリータ 岩田康誠 11/07 武蔵野GⅢ 東京ダ1600 13
ゴールデンチケット ルメール 10/31 ブラジOP 東京ダ2100 14
マルブツリード 浜中俊 11/25 浦和GⅡ 浦和ダ2000

騎手の太字は乗り替わり。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
エスポワールシチー 12/2 栗東CW良 強め 佐藤哲三 6F86.1-11.9 A+
サクセスブロッケン 12/2 栗東ポリ良 強め 内田博幸 5F68.9-11.3 B+
アドマイヤスバル 12/2 栗東B良 強め 助手 6F80.3-11.5 B+
ヴァーミリアン 12/2 栗東坂路良 一杯 助手 53.6-計測不能 B+
マコトスパルビエロ 12/2 栗東坂路良 一杯 安藤勝己 53.0-13.0 B-
メイショウトウコン 12/2 栗東B良 馬なり 古川吉洋 5F65.1-11.5 B+
ティズウェイ 12/1 阪神ダ良 馬なり 助手 4F48.2-12.1 B-
ダイショウジェット 12/2 栗東CW良 一杯 助手 6F85.0-12.8 B-
ゴールデンチケット 12/2 栗東坂路良 強め ルメール 53.6-12.6 B+
ボンネビルレコード 12/2 美浦D良 仕掛 石神深一 6F80.3-12.6 B-
ラヴェリータ 12/2 栗東ポリ良 一杯 岩田康誠 6F78.7-11.5 B+
シルクメビウス 12/3 栗東CW良 馬なり 助手 6F86.3-12.8
スーニ 12/2 栗東坂路良 一杯 助手 53.5-13.1 B+
ワンダースピード 12/2 栗東ポリ良 一杯 小牧太 6F77.9-12.8 B+
マルブツリード 12/3 栗東B良 馬なり 助手 5F68.8-11.9
ワンダーアキュート 12/2 栗東CW良 一杯 和田竜二 6F83.8-12.4

●ほっさん予想

エスポワールシチー

 下馬評で1番人気になるであろうヴァーミリアンとは過去フェブラリーSで対戦して圧勝。ヴァーミリアンは完全に時計勝負についていけなかった。その後弱いメンバーの中で地方統一GⅠを連勝したものだから評価を上げているが、そこに春の覇者サクセスブロッケンもいないし、いつも勝てないカネヒキリもいない。フェブラリーSで完敗したカジノドライヴもいない。そしてエスポワールシチーもフェラーリピサもいないということで、ヴァーミリアンは超一線級が揃ったフェブラリーSで先着を許した強豪とは戦っていない。そのな弱面相手のGⅠ連覇には価値が少ないと私ほっさんは言い切る。

 方やエスポワールシチーは同じく地方統一GⅠ連覇中だが、かしわ記念ではヴァーミリアンがここ数戦何度戦っても勝てなかったカネヒキリに僅差ながらも勝ち、南部杯では調子落ちをしていたとはいえ完全にマークされる形で春の王者サクセスブロッケンを千切った。

 カネヒキリを物差しにしても、サクセスブロッケンを物差しにしてもエスポワールシチーがトパーズSやマーチSで完勝したマコトスパルビエロを物差しにしてもヴァーミリアンよりエスポが下とは到底思えない。もちろん、エスポワールシチーが追い切りで緩慢な動きだというのならそういう意見もわかる。しかし、JBCクラシックを回避して万全の態勢。エスポがヴァーミリアンに負けるわけがないでしょう。


 同様にJBCクラシックを除外され仕方なく挑んだ武蔵野Sで完敗したサクセスブロッケンはちぐはぐな状態で春の能力は出し切れそうにないし、3番人気になるであろうワンダーアキュートは大外16番枠も不利だし、追い切りを見る限りは調子落ちを感じる内容。そして武蔵野Sの内容と走破時計は同じコースで実施された春のフェブラリーSに遠く及ばないもの。

 エスポワールシチーはマイラーと思っておられる方もいらっしゃるでしょうが、マーチSや平安Sなど1800mでも好走。また阪神ダート1800mは私が夢の口取り式参加を叶えた西脇特別で経験済み。この時も有力馬で現オープンクラスのクリーンに圧勝。

 1枠1番は距離ロスなく走れる絶好枠。負ける要素は何もないと言い切る。

 勝って最優秀ダートホースを手中に収めたい。

サクセスブロッケン

 南部杯は調整が上手くいかなかったこともあるが、エスポワールシチーを完全にマークしての脱落。更に次走はJBCクラシック狙いもまさかまさかの補欠で除外。予定が狂い武蔵野Sを叩くも斤量59キロが響き10着大敗。しかし、斤量はわかるがいくらなんでも負けすぎ。良化の速度が遅いのだろう。万全の状態で臨んだフェブラリーSに比べても調子落ちは明白。ならばエスポワールシチーには勝てない。

 追い切りも終いの伸びは鋭いが全体的に楽をしており、まだ本調子とは言えない。

アドマイヤスバル

 フェブラリーSでは7着。それなりの能力は認めるが一線級相手には力及ばない。地方の統一重賞なら出番。

 追い切りの動きはそれなりで掲示板ならあるかも知れない。

ヴァーミリアン

 我らが愛馬エスポワールシチーと同じく地方統一GⅠを連勝中。中でもこちらは賞金の高いJBCクラシックを勝っており、世間の評価はエスポワールシチーよりも高いが、果たしてそうだろうか。

 今年のJBCクラシックはメンバー的に軽く、しかも過去エスポワールシチーが全く相手にしなかったマコトスパルビエロとアタマ差の辛勝。エスポワールシチーが出走しておればおそらく勝っており、評価は低い。

 また、年齢的に衰えがないというコメントを良く見かけるが、春のフェブラリーSでは鞍上の武豊騎手が時計的に厳しかった。勢いのある4歳と比べると限界を感じるといったコメントを残しており、速い時計に対応できないことは周知の事実。今回毎レース速い時計で快勝している超スピード馬エスポワールシチーがいることで、ついて行っても最後に失速するのは明らか。

 なぜ、こんなに世間の評価が高いのか疑問。おそらく、元気な8歳馬カンパニーの影響で年齢的な衰えを感じなくなった方が多いのだと思われるが、一部の例外馬を除き常識的には5歳を過ぎれば徐々にピークは過ぎて行くもの。ましてやメンバーの揃う中央のGⅠでは太刀打ちできないと思うのが普通。

 追い切りはいつものことながら地味。

マコトスパルビエロ

 地方統一重賞のGⅢ、GⅡを連勝後JBCクラシックGⅠでヴァーミリアンと僅差の2着。しかし、好走時はいずれもメンバーが軽く今回一線級との中で台頭できるかと言えば疑問。ましてやエスポワールシチーにはトパーズS、平安S、マーチSで3戦完敗。全く役者が違う印象。今回良くて3着。

 追い切りはジョッキー騎乗でもたいした動きではない。しかし、この馬もいつもこんな感じ。

メイショウトウコン

 実績馬も最近ではGⅢクラスでも勝ち切れない。よほど展開が向けば浮上もありうるが、普通に考えれば消して差し支えない。

 追い切りは順調で力は出せる状態。

ティズウェイ

 枠順は陣営の希望ドンピシャの7番。調教師の名前が007のジェームスボンドということからだが、そんなにことくらいで勝てるほど競馬は甘くない。実績からも遠征という不利からも軽視。

ダイショウジェット

 時々大駆けする掴みづらい馬。しかし、その2着に大駆けしたマーチSも斤量差2.5キロのエスポワールシチーには完敗。ここに入ると影が薄い。

 追い切りの動きも地味。

ゴールデンチケット

 成長力に疑問の残るキングカメハメハ産駒。強い3歳世代とは言っても、同期のシルクメビウスやワンダーアキュートには見劣る。当然、古馬の一線級にはまだ及ばないだろう。

 追い切りは入念に乗り込まれているがひと息。

ボンネビルレコード

 エスポワールシチーとは南部杯とかしわ記念で対戦したが、エスポワールシチーが共に優勝なのに対し、ボンネビルは4着12着と全く相手になっていない。

 追い切りは本数も十分で悪いとは言わないが、あまりにもレースで弱過ぎる。

ラヴェリータ

 岩田康誠騎手鞍上でなぜか穴党人気だが、牝馬で砂で活躍したホクトベガ級かと言えば、全く及ばない。仮にホクトベガがこのメンバーに入ったとしても勝つまでは至らないだろう。と考えればこの馬に出番はないと思われる。

 しかし、追い切りは終いしっかりと伸びており、ゆとりのある出走間隔からも能力は発揮できる状態。人気よりは上にくるだろう。

シルクメビウス

 前走の強さは認めるが、前々走の武蔵野Sでは力負け。いいところ掲示板ギリギリ程度。

 追い切りは馬なり一本で前走圧勝の反動が出ているのでは?

スーニ

 エスポワールシチーとの力比べでは見劣りするバンブーエールには完敗。前走はその大本命のバンブーエールが故障回避の為にGⅠ勝てたが、相手はたいしたメンバーではなかった。

 短距離ならかなりの強さだが、マイル以上は疑問。

 追い切りはビシビシと乗り込まれており、能力は発揮できる状態。これが1400m以下のレースなら大本命だろう。ただ血統から距離がこなせないと言い切るのは早計で一発の可能性を秘める。

ワンダースピード

 我らが愛馬エスポワールシチーが平安Sで完敗した馬。しかし、その時エスポワールシチーは初重賞挑戦で、まだ一線級に揉まれたこともなく、はっきりと経験不足。

 あれからエスポワールシチーはフェブラリーS、かしわ記念、南部杯と一線級と激しいレースを経験。更に成長していることも含め互角と見る。

 追い切りはとことん動かない馬だが、今回は併走馬に遅れたとはいえ、かなりの動きを見せており能力は出し切れるだろう。しかし、こういった普段追い切りで全く動いてなくても結果を残す馬が珍しく動いた時はオーバーワークの可能性もあり、そうだとすると失速する恐れもある。

マルブツリード

 なぜここに。明らかに格下。しかも使い詰めで上積みも薄い。追い切りも馬なり1本とGⅠを舐め過ぎ。

ワンダーアキュート

 なんだかコンタクトレンズみたいと思うのは私だけだろうか。冗談は良子さんにして、ここ3戦は強い内容で3連勝。時計も優秀だが、前走がピークの気配。激しいレースで馬体は減りなんとか回復したものの、わざわざJBCをパスして万全の状態で臨むエスポワールシチーと比べて明らかに状態は悪い。

 たいした時計で走っていない併走馬に遅れをとっいてることも不安材料。しかも一杯に追ったのは12月2日のみ。疲労がないとは言えないはず。私は下馬評ほど今回は走らないと思う。
エスポワールシチー
サクセスブロッケン
ヴァーミリアン
ワンダースピード、スーニ、シルクメビウス

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「波乱含み」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
エスポワールシチー △△ △△
ヴァーミリアン
マコトスパルビエロ
メイショウトウコン
ダイショウジェット
ラヴェリータ △△
シルクメビウス
スーニ
ワンダースピード
ワンダーアキュート
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ヴァーミリアン 2.6
エスポワールシチー 5.2
ワンダーアキュート 5.2
シルクメビウス 10.7
ラヴェリータ 12.3
サクセスブロッケン 13.2
マコトスパルビエロ 16.3
メイショウトウコン 17.9
ワンダースピード 23.3
以下28倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
エスポワールシチー 98 96 98 96
サクセスブロッケン 99 95 99 89
アドマイヤスバル 96 91 96 83
ヴァーミリアン 102 102 98 96
マコトスパルビエロ 96 94 90 90
メイショウトウコン 99 99 89 86
ティズウェイ
ダイショウジェット 95 93 79 93
ゴールデンチケット 92 70 89 92
ボンネビルレコード 92 92 80 89
ラヴェリータ 96 96 76 93
シルクメビウス 96 90 91 96
スーニ 92 73 89 92
ワンダースピード 97 94 93 87
マルブツリード 93 82 87 89
ワンダーアキュート 96 89 92 96


血統を読む

1900年の米国産、1903年に輸入された牝馬チップトップは現在残る在来牝系のなかでも最古参に属する。名門と呼ぶには比較的地味な実績だが、アサデンコウにメリーナイスといったダービー馬、ロジータ一族のレギュラーメンバー、カネツフルーヴといったダートの強豪など、時折個性的な名馬を送り出してきた。エスポワールシチーは阪神3歳Sのゴールドシチーと同じ分枝。そこに配されたブレイヴェストローマン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス直仔の父というパターンは菊花賞馬スリーロールスと同じ。父のゴールドアリュールはフェブラリーS、東京大賞典、ダービーGP、ジャパンダートダービーの勝ち馬。息子は父の勝っていない大レースを穴埋めするように勝ち進んできているので、父が5着に敗れたこのレースはチャンス大といえる。


有力馬のポイント

1番エスポワールシチー
 脚質に幅が出てグンと安定味が出た。馬体増もほぼ成長分。地力強化は歴然。マイルでの4戦から時計勝負は大歓迎のクチだし、中山のダートで57.5キロを背負って押し切ったマーチSの内容ならパワーも十分。直線に坂のある阪神はプラス。デキも着実に上昇。GⅠ級3連勝も。


4番ヴァーミリアン
 前走で史上最多のGⅠ級8勝目。実績、実力ともトップクラス。昨年のここは道中で接触して位置取りが悪くなった分のアタマ、クビ差。阪神でも力は出せる。エスポワールに先着を許したフェブラリーSは、調整に誤算が生じてのもの。久々を叩いて態勢は万全。スムーズなら。

5番マコトスパルビエロ
 マーキュリーCで重賞初制覇、返す刀で日本テレビ盃も快勝。JBCクラシックではGⅠ級初挑戦ながら、ヴァーミリアンからアタマ差の2着。地力強化の著しい一頭だ。渋太さが身上だけに、力のいる阪神コースはプラス。先週、今週と攻めの動きもいい。前で流れに乗れれば。

12番シルクメビウス
 JDダービーでワンダーアキュートに1秒3もの差をつけて2着、前走はオープン特別ながら、ラスト1ハロンを切ってから先頭に立ち一瞬にして後続に5馬身。能力も決め手も、歴戦の古馬と比べてもヒケを取らない。攻め気配も随分と良化。(3.0.0.1)の中1週も魅力。

16番ワンダーアキュート
 シリウスSでは好位追走からメンバー最速の上がりで押し切り、武蔵野Sも先行馬には厳しい緩みない流れを自ら作って悠々逃げ切った。力があればこそ。長距離輸送で14キロ減ったあとだが、攻め内容はその前走時より意欲的。上積みは見込んでいい。輸送時間も短くなる。


攻め気配
アドマイヤスバル
(2日、栗東B)いつもながら黒光りした艶やかな馬体。折り合いはついていたし、追い切った翌日のコズミもなく、充実している。(27日、栗東B)軽快な行きっぷりで楽々と6F77秒台の好時計をマーク。動きは相変わらずいい。充実した馬体で毛ヅヤもピカピカ。
ヴァーミリアン
(2日、栗東坂路)伸びあぐねて見た目はピリッとしなかったが、攻め駆けしないタイプで稽古はいつもこんな感じ。時計的にもこんなもの。前走後もしっかり調整されており、馬体も引き続き充実。デキは高いレベルで安定。(25日、栗東坂路)黒光りのする好馬体は相変わらず。あまり攻め駆けしないこの馬にしては、動きもしっかりとしていた。好調キープと見ていいだろう。
エスポワールシチー
(2日、栗東CW)ハロー直後、上がり重点でもあり実に鋭く伸びた。確かに馬体に幅が出たが、角度によっては太くも見える。当日の馬体重には注意したい。(26日、栗東CW)少し太く見えるが、むしろこの馬にはいいか。いずれにしても気迫があって動きがいい。好調維持。
ゴールデンチケット
(2日、栗東坂路)ジョッキー騎乗とはいえ、軽快なフットワークでスイスイ登坂。ビシッと追ってはいないが、ここにきて動きはグンと素軽くなってきた。馬体も良く、使いつつ上向き。
サクセスブロッケン
(2日、栗東P)5Fでコンマ5秒追走し、ラスト1Fまで抑えたまま。そこで仕掛けられると抜群の反応でサッと伸びた。均整のとれた見栄えのいい馬体。デキ落ちはない。(25日、栗東CW)筋肉の浮いた好馬体だが、少しズブい。イレ込むよりはいいが、そう良くなった印象はない。 
シルクメビウス
(3日、栗東CW)今回も道中かなり掛かっていたが、よく我慢した。フットワークは良く、コズミも細化もない。デキは上々。
スーニ
(2日、栗東坂路)馬場が荒れてきた時間帯だったので少し時計を要したが、力強いフットワークで数字以上にしっかりした動き。馬体もガッチリとして逞しい。好調キープ。(26日、栗東CW)右手前の走りだったが、全身を使い切ってバネ十分。基本的にはマイラーだろうが、目下の馬体と走りは素晴らしい。
ダイショウジェット
(2日、栗東CW)超大型馬だけにゴールを過ぎてもビッシリ追っていたのは好感。やや重心が高くズブいのはいつも。充実した馬体で好調キープ。(27日、栗東CW)ラストはアゴを上げて伸びなかったが、もともと単走では動かない。馬体は依然素晴らしく、状態は高レベルで安定。
ティズウェイ
(1日、阪神ダート)舌を括り、ブリンカー、リングハミ、クロス鼻革着用という重装備はあくまで念のため。落ち着き払っているし、細さもなく、馬体は迫力十分。一見するとパワータイプだが、速いところへ行くと軽快な身のこなし。コーナーでもスッと手前を替えていた。状態は良さそうだし、これなら右回りも問題なし。
ボンネビルレコード
(2日、美浦南D)先週に続いてDコースで単走。それも長目からいって直線に入ってスムーズに左手前に替える。体全体を使った無駄のない動きだが、いい頃の鋭さには今ひと息。(26日、美浦南D)外目を回ってこの時計なら上々。全身を大きく使って、スピード感は十分に感じられた。馬体の張りも良く、体調面の不安はない。
マコトスパルビエロ
(2日、栗東坂路)今週も安藤勝騎手が騎乗してビシッと。鋭さは感じられなかったが、完歩の大きな走りで最後までしっかりした脚勢。熱心に調整されているので今度は馬体も絞れてくるはず。(25日、栗東坂路)完歩の大きいダイナミックなフォーム。数字が示す以上に力強い伸びを見せたし、芦毛の割には毛ヅヤもなかなか良く見せる。デキは高いレベルで安定。
マルブツリード
(3日、栗東B)使ったばかりだがコズミはマシ。馬なりにとどめられたが、ラストの伸びに勢いがあり、この馬なりに好調。
メイショウトウコン
(2日、栗東B)1週前にハードに追い、今週は上がり重点。手先が軽くて敏捷性に富んだ走り。気合乗りも良く、好ムード。(25日、栗東B)軽やかな脚取りでスイスイと加速して好時計をマーク。馬体もスカッと見せており、叩いて素軽さを増している。
ラヴェリータ
(2日、栗東P)6Fで1秒2追走。4角で内から並びかけ、追い比べでグイッと先着。ゴール前は勢いがあった。硬さもなく馬体もシャープ。(26日、栗東CW)コズミがなくひと回りパワーアップしている。同入だったがゴール前の伸びは素晴らしく確実に力をつけている。
ワンダーアキュート
(2日、栗東CW)3秒近く追走したとはいえ、格下にトンコロ。ここ数走では一番動いていない。これは少し心配。(26日、栗東CW)楽な相手だったが、大きく追走して完全に手応えで上回る。更にトビが大きくなった感じで実に豪快。目下絶好調だ。
ワンダースピード
(2日、栗東P)4角で鞍上の手が動き出し、1F標手前では左ステッキが一発。相手の方がはるかに手応えは良かったが、もともと攻め駆けしない馬で、こんなもの。デキはいい意味で安定。(26日、栗東P)相変わらずトモの甘そうな走りっぷり。毛ヅヤはいいが、体もスッキリとし過ぎている感じ。1週前の追い切りとしては軽過ぎる点が心配。

デイリー馬三郎

予想印

◎ ヴァーミリアン
○ エスポワールシチー
▲ ラヴェリータ

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エスポワールシチー(1着)

佐藤哲三騎手インタビュー映像はこちら
佐藤哲三騎手 共同インタビュー映像はこちら
 「逃げる形になったが無理して行かせたのではない。他との兼ね合いによっては2、3番手までは下げるかも、でもそれ以上退くつもりはなかった。
 乗っていて速いというか凄いっていう感じがしない馬。速いラップだそうですがそういう感じはしなかったですね。今日も遊びながら走っていて心配は心配だったのですが、このスピードなら追いつかないだろうなと。
 かしわ記念のようなレースがこの馬の脚力を一番活かせるだろうとは思うのですが、今はまだいろいろ課題がある。今のうちは気分を乗せて走るような方向性でいきたい。+14kgは太め感もあっただろうが、良い重量感だと思う。
 行くか引くか戦法を悩んでいたところもあったので、今日のような勝ち方ができれば選択肢が拡がる。ダート以外も、距離によっては合うんじゃないか。ポリトラックなんか良いと思うんですが。どんなコースでも走れる馬だと思う。いずれこれからも、いろいろな選択ができるだけの力がある馬だと思っています。」(佐藤哲三騎手・岩手競馬HP)

 「非常にうれしい。無理に行かせたわけではなく、2、3番手でもいいと思っていた。たぶんハナを切ることになるとは思っていたけど。一番脚力を活かすには、かしわ記念みたいな乗り方がいいけれども、気性的には逃げる形のほうがいいかな。距離は1600m以上ならどんな距離でも大丈夫。芝の天皇賞・春でもいけるんじゃないかな。できればポリトラックコースで走らせてみたい。そのくらい、今までにないダート馬だと感じている。まだまだ勝ちたいので、応援よろしくお願いします」(佐藤哲三騎手・netkeiba.com)

 「無理にハナに行こうとはせず、2番手、3番手でもいいと思っていた。負かした相手が相手。力がついていると思った。」(佐藤哲三騎手・日刊スポーツ)

 「JBCに向かうかもしれないが、秋の大目標はJCダートと考えているので直行もあり得る。いずれ馬の状態を見ながら。」(安達昭夫調教師・岩手競馬HP)

●各陣営のコメント

エスポワールシチー

 「前走後はここを目標に万全の調整。春よりもパワーアップしている。立ち回りの器用さを生かしたい。」(助手・デイリー馬三郎)

 「最終追い切りは指示を出さずにジョッキーに任せました。上がり重点でしたが、動きは良かったですし、いい具合できています。ここまで、ジックリと予定通り順調に調整してこれました。ジョッキーが、いろんなレースを試してくれたことで、どんなレースにも対応できるようになっているのは強みですね。このいい状態でレースを迎えたいですね」(安達昭夫調教師・競馬ブック)

サクセスブロッケン

 「大敗した影響が気になったけど、ケイコの動きを見る限り、精神的ダメージはなさそう。心身ともに成長している。」(藤原英昭調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は思ったより59Kがキツかったみたい。ダメージは見られず、内田博騎手の攻めジャッジも良かったし、力を出せるデキにある。57Kなら巻き返しを期待したい」(田代助手・競馬ブック)

ヴァーミリアン

 「昨年は外国馬に1角で弾かれて、外々を回る展開が響いた。年齢的な衰えは全く感じない師、今年は何とかしたい。」(久保助手・デイリー馬三郎)

 「ラスト1Fはおそらく13秒台前半。ステッキを入れてからの反応はとても良かったし、攻め駆けしないこの馬としては十分動いてる。申し分ないデキで臨めそう。昨年は1角で弾かれて、ずっと外々を回らされるロス。力の衰えは感じないし、今年こその気持ち」(久保助手・競馬ブック)

アドマイヤスバル

 「この馬には忙しい小回り1400mでも崩れなかったあたりが今の充実ぶりを示しているんだろう。追い切りも1週前のように行きたがることなくスムーズだったし、好調キープ。この距離の方がレースはしやすいと思うから、追い比べの形になればチャンスはあるんじゃないかな」(中尾秀正調教師・競馬ブック)

ゴールデンチケット

 「全体の時計は物足りなくても、ラスト12秒6は優秀。ジョッキーが乗ったことでピリッとするだろうしね。相手は強くなるけど、行く馬との兼ね合いひとつでそれほど差はないと思う」(徳江助手・競馬ブック)

シルクメビウス

 「キツいローテーションになりましたが、馬体の細化はなくデキ落ちもありません。前走に比べメンバー強化は否めませんが、いい脚を長く使えるので、前でガリガリやってくれれば、上位食い込みも可能では」(服部助手・競馬ブック)

スーニ

 「ここにきて使った後の回復が早くなったので目標をすぐ決めることができました。1週前にコースでしっかりやりましたから、今週は息を整える程度。不安のない仕上げで臨むことができます。馬もレースが近いことを自分で察してピリッとしてきましたし、凄くいい雰囲気です。距離は決してこなせないということはありませんし、このメンバーでも力負けはしないと思っています。現時点でやれることは全部やりました。一戦毎に力をつけてるのがヒシヒシと伝わってきますし、今の充実ぶりなら楽しみですね」(高島助手・競馬ブック)

ダイショウジェット

 「力をつけているし、デキもいい。このメンバーだと伸び負けするかも知れないが、うまく展開が噛み合えば」(大根田裕之調教師・競馬ブック)

ティズウェイ

 「来日後も元気一杯。追い切りの動きも凄く良かった。日本の砂よりはアメリカのダートの方がいいタイプだろうけど、それでも力は出せると思う。手前も上手に替えたし、坂も苦にしていない。とにかくハナへ行きたいね」と。」(カンブレイ厩務員・競馬ブック)

ボンネビルレコード

 「状態が凄くいいので直前も長目から。外を回ってこの時計なら文句ないが、過去2年まったくいいところなし。最高のパートナー、的場文Jの手綱捌きでどこまで頑張れるか。輸送の負担を軽減するため、金曜入厩の予定」(堀井雅広調教師・競馬ブック)

マコトスパルビエロ

 「坂路で追い切ったが、余裕のある動きだった。至って順調。体も幾らか絞れているね。スタートがあまり速くないから外枠からジワッと先手を取れる形が理想」(寺井助手・競馬ブック)

マルブツリード

 「地方の深いダートは合わなかった。阪神コースに替わるのは歓迎だが、さすがに相手が揃っているね」と大根田師。」(大根田裕之調教師・競馬ブック)

メイショウトウコン

 「先週速い時計を出しているから今週は上がり重点。いい動きだったし、上積みは見込めそうだね。輸送の短い阪神も好材料。前が止まるような流れになって欲しいね」(武田博調教師・競馬ブック)

ラヴェリータ

 「ポリトラックでハードになったので、オーバーワークを心配したけど、その後もカイバをすぐに平らげていた。心配ないね。相手は揃うが、テンからダートなら流れに乗っていけるのでは」(牧口助手・競馬ブック)

ワンダーアキュート

 「前走後、何の不安もなく順調に乗り込めたのは何よりだね。最終追い切りでは、緩い馬場のせいか、時計を要したが、動きそのものは力強かった。いい負荷が掛かったようで、追い切った後の気配も申し分なし。引き続きいい状態で出走できるだろう。メンバーは強いが、好勝負を期待しているよ」(佐藤正雄調教師・競馬ブック)

ワンダースピード

 「最終追い切りではこの馬らしい力強い動きを見せてくれましたし、思惑通りに万全の態勢に持ってこれたと思っています。あとは自分のリズムでいかに運べるかでしょうね。コース替わりは大歓迎だし、今までの実績からも本当に楽しみな一戦になります」(羽月友彦調教師・競馬ブック)

●データ的には(JRAホームページより)

年齢別の成績は!?

ジャパンカップダートでは、「5歳馬」、「6歳馬」が好成績。「3歳馬」も3勝しており、上々の成績を挙げている。対して、このレースの創設以来未勝利なのが、「4歳馬」。これまで30頭が出走して、3着以内に入ったのが5頭だけというのは、気になるデータだ。また、「7歳以上」のベテラン勢が苦戦傾向となっているのも、頭に入れておきたいデータだ。〔表1〕
※2002年は中山競馬場・ダート1800mで開催
※2008年から阪神競馬場・ダート1800mで開催

〔表1〕 年齢別成績(過去9年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 3-0-2-19 12.5% 12.5% 20.8%
4歳 0-2-3-25 0% 6.7% 16.7%
5歳 4-4-1-31 10.0% 20.0% 22.5%
6歳 2-3-2-24 6.5% 16.1% 22.6%
7歳以上 0-0-1-15 0% 0% 6.3%


単勝人気別成績にも特徴が!?

過去9年間の成績を単勝人気別に分類してみると、「1番人気」に支持された馬は延べ9頭中8頭が3着以内に入り、連対率66.7%、3着内率88.9%のハイアベレージをマーク。残る1頭のファストフレンド(2000年)は5着に敗れているものの、「1番人気」の馬の信頼度は高いレースといえる。しかし「2番人気」と「3番人気」の馬は大苦戦。上位に食い込んだのは、その前年にこのレースを勝利していた2001年のウイングアロー(3番人気2着)だけだ。それに対して、「4番人気」だった馬が3勝を挙げる好成績。今年も、このあたりの傾向を参考にしてみる手はありそうだ。〔表2〕
〔表2〕 単勝人気別成績(過去9年)

人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-3-2-1 33.3% 66.7% 88.9%
2番人気 0-0-0-9 0% 0% 0%  
3番人気 0-1-0-8 0% 11.1% 11.1%  
4番人気 3-0-1-5 33.3% 33.3% 44.4%  
5番人気 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%  
6~10番人気 1-2-5-37 2.2% 6.7% 17.8% 
11番人気以下 1-2-1-47 2.0% 5.9% 7.8%  


地方競馬で好走した馬に注目!

これまでの成績を見ると、日本馬が断然優位となっているジャパンカップダート。その成績を詳しくチェックしてみると、中山競馬場で行われた2002年を除いて、「2走前までに、地方競馬のダートグレード競走で連対していた馬」がここでも連対しているということがわかった。2008年の優勝馬カネヒキリは、前走(武蔵野S9着)が約2年4か月ぶりのレースで、2走前に2006年の帝王賞(大井)で2着となっていた。今年の出走各馬についても、地方競馬の交流重賞での成績をチェックしておきたいところだ。〔表3〕
〔表3〕 2走前までに地方競馬のダートグレード競走で連対していた、ジャパンカップダート連対馬一覧(過去9年)

年度 着順 馬名 該当レース
00年 1着 ウイングアロー 前走 マイルチャンピオンシップ南部杯 2着
01年 2着 ウイングアロー 2走前 ブリーダーズゴールドC 1着
03年 2着 アドマイヤドン 前走 JBCクラシック 1着
04年 1着 タイムパラドックス 2走前 白山大賞典 1着
2着 アドマイヤドン 前走 JBCクラシック 1着
05年 1着 カネヒキリ 2走前 ダービーグランプリ 1着
2着 シーキングザダイヤ 2走前 マイルチャンピオンシップ南部杯 2着
06年 2着 シーキングザダイヤ 前走 JBCクラシック 2着
07年 1着 ヴァーミリアン 前走 JBCクラシック 1着
08年 1着 カネヒキリ 2走前 帝王賞 2着

※該当レースが複数ある場合は、直近のレースを掲載


夏場に活躍していた馬にも要注目!

ジャパンカップダートは晩秋に行われる一戦だが、過去9年で「その年の7~8月に連対していた」馬が、このレースでも毎年連対していることがわかった。さらに、該当する延べ9頭のうち、2003年の優勝馬フリートストリートダンサー(7月26日、一般戦2着)を除く8頭は、すべてその時期に勝利していた。今年もそういった戦績を持つ馬に注目してみるのも面白いだろう。〔表4〕

(浅野靖典)
〔表4〕 その年の7~8月に連対していた、ジャパンカップダート連対馬一覧(過去9年)

年度 着順 馬名 該当レース
00年 1着 ウイングアロー 8月15日 ブリーダーズゴールドC 1着
01年 2着 ウイングアロー 8月16日 ブリーダーズゴールドC 1着
02年 1着 イーグルカフェ 7月7日 七夕賞 1着
03年 1着 フリートストリートダンサー 7月26日 アローワンス競走 2着
04年 1着 タイムパラドックス 8月12日 ブリーダーズゴールドC 1着
05年 1着 カネヒキリ 7月13日 ジャパンダートダービー 1着
06年 1着 アロンダイト 7月29日 魚沼特別(1000万下) 1着
07年 2着 フィールドルージュ 7月15日 マリーンS 1着
08年 2着 メイショウトウコン 8月14日 ブリーダーズゴールドC 1着

※該当レースが複数ある場合は、直近のレースを掲載

というわけで、エスポワールシチーには不利なデータばかりでした。ちゃんちゃん。

●勝てば1億3千万円!!

 今回のジャパンカップダートは国内ダート最高賞金の一戦です。優勝賞金は実に1億3千万円。更に付加賞357万円などもあり、地方の統一ダート重賞とは比べ物にならないほどの賞金です。

 仮に勝ちますと、1口配当はやたらクラブの取り分(手数料)が多い友駿ホースクラブでも12万円に近い金額の配当が得られます。これはなかなかのビッグボーナスですね。配当金はもちろん、最優秀ダートホースの確定しますし、種牡馬入りも確定でしょう。やはり勝ちたいですね。地方の統一GⅠと中央のGⅠではやはり格が違いますから。


 仮に2着でも5200万円と南部杯の優勝賞金を上回る賞金を得ることができます。付加賞も102万円あります。1口配当は47000円程度でしょう。これでも結構な金額です。

 3着の3300万円でもトパーズSの優勝賞金を軽く上回りますし、トパーズSで1口29205円の配当がありましたから、それを上回ることになります。

 地方では優勝賞金に比べて2着3着などの賞金が大幅に減ります。中央では2着や3着でもかなりの金額がいただけますのでやはりいいメンバーが揃うわけです。

●口取りはまたまたまたまた外す

 夢のGⅠの口取り式に当然私も参加したく多少ドキドキしながら口取り参加メールを送ったわけですが、口取り式に参加できた西脇特別以来、1度も当選しません。

 私はエスポワールシチーの5戦目も口取り当選しましたから(結果は2着で実現せず)、過去2回エスポワールシチーの口取り式参加の権利に当選したのですが、そこから6回連続外すとやはり非抽選除外を疑うしかありません。

●当日は現地観戦します

 当日は早くから休みをとって現地観戦の予定です。レープロも欲しいし記念ボールペンも欲しいし馬券も大量に買いたい(単勝馬券を何十枚も購入すべく一心不乱にマークカードを塗りつぶしている不審者がいれば、それは私です)ですが、如何せん子供連れなのであまり朝早くからは行けないと思います。

 いつものようにパドック写真を中心に現地観戦レポをする予定です。・・・が万が一掲示板を外すようですとしばらく放心状態が続くかも知れません。いや、私の目の前ではエスポは新馬戦の3着が最低着順です。今回も馬券圏内を外すことはまずないと信じています。

 ばたばたと走り回っていますが、お会いしましたらよろしくお願いいたします。口取りの権利に当選された方、羨ましいですぞ。

 なお、当日は最終レース(キャロ馬3頭出走)もみたいですし帰りは遅くなる(淀は近いですが、阪神はそこそこ遠いのです)と思いますので、当サイトの更新は日曜日の夜以降になると思います。いいご報告が出来るといいですね。

これ以降は12月5日に作成

●更にエスポワールシチーに関する嬉しい記事を

JCD ~師走のお楽しみ~(競馬ブック ブックログより (管理人★彩))

今年のJCDで個人的に残念な事は、≪サマーバード≫の出走回避です。
ブラット・ピット主演の予定が、そうじゃない。…みたいな。

JCの時に書きましたが、ドバイの≪ウオッカ≫を寸法に…の下りが、JCD出走の日本馬にとり≪サマーバード≫を目安に…と出来るかなぁと思っていました。≪サマーバード≫を撃破する日本馬なら、ドバイワールドクラシックまでの夢が見れるのかなぁ…と。
正直、私のテンションは、かなり落ちてしまいました。

ここへの出走馬のほとんどが順調なプロセスです。と同時に≪ヴェーミリアン≫や、≪エスポワールシチー≫とは勝敗の決している馬ばかり。
ヴァーミリアンかエスポワールシチーが現役最強のダート馬だという事に異論はないので、1番楽しみにしていたシチュエーションは、≪サマーバード≫VS≪ヴァーミリアン≫、≪エスポワールシチー≫、そして3歳馬新勢力だったわけです。
まぁ、夢のマッチアップは未来のお楽しみになりましたが、臨時ボーナスのためには頑張って推理したいと思います。
 
≪ヴァーミリアン≫は、休養明けのJBCクラシックを勝っての参戦で状態面の不安は全くありません。
同等以上の内容を示しているのが≪エスポワールシチー≫で明らかに太めの南部杯をハイペースでありながらの逃げきり。しかもフェブラリーSの覇者≪サクセスブロッケン≫には影も踏ませませんでした。
 
素直にこの二頭のどちらかが優勝に限りなく近いといえるので、この二頭の甲乙がこのレースの最大のポイントとなります。
 
実績に勝る≪ヴァーミリアン≫か?
勢いのある≪エスポワールシチー≫か?
 
枠順は双方共々、好枠で問題無いのでまさに力比べになるでしょう。
先行勢が多く、ハイペースが戦前の予想です。
これだけなら普通は差馬の≪ヴァーミリアン≫が優位だと思います。
そして私も、このハイペースが両者の甲乙に繋がる鍵だと感じています。

「じゃあ、ヴァーミリアン?」
いいえ。エスポワールシチーが圧倒的に有利だと思います。
私は、緩いレースの後の苦しいレースは競走馬にとってマイナスに作用すると考えています。
例示しますと、今年弥生賞で楽逃げで勝ったロジユニヴァースが、皐月賞で惨敗したようなケースです。
 
二頭の前走は極端に違います。
スローペースのレースをちょっと差して勝った≪ヴァーミリアン≫
ハイペースの中頑張って突き放して勝った≪エスポワールシチー≫
 
JCDがハイペースなら、ヴァーミリアンの位置は前走よりかなり後方になる事が想像できます。対して、エスポワールシチーは前走並みか好位のインピッタリ。この差は大きいと思います。
実力に甲乙はなくても、過程の差が自然に位置の差になると考えられるのです。

ということで、私は… 
軸に、≪エスポワールシチー≫を選びました。
相手は、≪ヴァーミリアン≫と強いお兄さんより強くなった感のある≪ワンダーアキュート≫が本線。
押さえで、≪ラヴェリータ&ティズウェイ≫
以上、4点に決めました。

師走のいろんなイベントの出費に備えて、週末は阪神競馬場へ集金に伺います(笑)^^♪

勝負は前哨戦で決まっている(競馬ブック ブックログより (坂井直樹))

 マイルCSの時、ステップレースで絞って切り込んだ。

 これはつまり、マイルCSに臨むうえで路線がほぼ整備され切っているからこそできるものだと思う。「マイルCSに使うなら、ここに使っておきたいよね」というステップレースが確立されているということだろう。その結果、相手関係がそれほど変わらないので、前走の着順や着差だけでも馬券になりそうかそうでないか、ある程度、ふるいにかけることが可能だということになる。

 歴史が浅いという点で違いはあるが、JCダートでも同じことが言えるようだ。

 過去9年の出走馬のステップレースを見ると、ここで3着以内にきた馬を出しているレースは以下の6レースに集約される(前走国外戦を除く)。

武蔵野S(3.2.2.20)
JBCクラシック(2.4.2.20)
南部杯(1.1.0.3)
銀蹄S(1.0.0.0)
白山大賞典(0.0.2.1)
ブラジルC(0.0.1.0)

 06年アロンダイトの銀蹄S、04年ジンクライシスのブラジルC(ともに1600万条件)を例外として考えれば、武蔵野S、JBCクラシック、南部杯、白山大賞典の4レースから馬券の対象を選べばいい。しかも、その前走時の着順が最も悪かったのは、2年4カ月ぶりの実戦だった昨年のカネヒキリの9着で、それを除けば全馬6着以内。これだけでも結構絞れる。

 残るのは、(1)エスポワールシチー、(4)ヴァーミリアン、(5)マコトスパルビエロ、(6)メイショウトウコン、(8)ダイショウジェット、(11)ラヴェリータ、(14)ワンダースピード、(16)ワンダーアキュートの8頭。半減した。

 ここからもう少し絞る。7歳以上馬は(0.0.1.12)。(4)ヴァーミリアン、(6)メイショウトウコン、(14)ワンダースピードは3着までに。また、過去9年の勝ち馬8頭(日本馬のみ)のうち6頭に中央・交流問わずG1勝ちがあった。これを条件にすると、勝ち馬候補は◎(1)エスポワールシチーに決まる。

 さて、外国馬ティズウェイ。どのレースでも外国馬の実績を調べるのには苦労させられるが、このレースの場合は割と楽。過去、3着以内を拾った外国馬2頭、2000年のロードスターリングと、03年のフリートストリートダンサーは、いずれも重賞を勝ったことがなかった。今年のティズウェイも同様に重賞未勝利馬。普通なら「実績不足・力不足」で切られる材料だが、このレースにおいては、むしろ買い材料。

 結論。
◎(1)エスポワールシチー
○(7)ティズウェイ
△(5)マコトスパルビエロ
△(8)ダイショウジェット
△(11)ラヴェリータ
△(16)ワンダーアキュート
★(4)ヴァーミリアン
★(6)メイショウトウコン
★(14)ワンダースピード

買い目は
 (1)(7)→(1)(5)(7)(8)(11)(16)→(1)(4)(5)(6)(7)(8)(11)(14)(16)

 3連単で70点、3連複なら43点、馬連9点、馬単10点。3連単を本線に、押さえで馬単を。

●前売りでは1番人気

 ジャパンカップダートは2番人気及び3番人気の優勝はなく1番人気が断トツの成績を誇ります。下馬評ではヴァーミリアンが1番人気予想ですが、前売りでは我らが愛馬エスポワールシチーが1番人気になっています。もちろん出走直前に逆転される(絶対に勝つと思われた南部杯でも最後の最後に1番人気から2番人気に落ちました)と思いますが、なんとか支持者の皆さんで単勝馬券を買いまくり(損したらすんまそん)、1番人気でエスポを出走させたいですね。もちろん私も数千万円をつぎ込み(嘘です。数千円です)、オッズを動かしたいと思っています(笑)。

 しかし、何番人気であれ、エスポの単勝が3倍以上つくのは国内ではこれが最後でしょう。(ドバイではもう少しつくでしょう)

 勝って来年のフェブラリーSをステップにドバイへ!!

これ以降は12月7日に作成

●パドック

 当日は予定通り有給休暇をとって阪神競馬場に行きました。これはもう仕事どころではないですからね。

 では、いつものようにパドック写真からです。全て撮影順です。


横断幕が2枚出ていました。本当に感謝感謝です。



もう1枚の横断幕。エスポワールとはフランス語で希望を意味する言葉です。



ついにその姿を見せた愛馬エスポワールシチー。私は5月5日のかしわ記念JpnⅠ以来のご対面です。



いつもの竹垣厩務員とエスポワールシチー。丹念に仕上げられ見ての通り素晴らしい馬体でした。水曜日の馬体重が514キロで少し太めで出るかと心配されましたが、前走から2キロ増の502キロでした。ややも太めに見えますが、まったく問題ない範囲です。



続いて私の対抗馬サクセスブロッケン。いつものようにホライゾネットをつけています。前走は59キロが響いてか完敗でしたが、今日はフェブラリーS同様ピカピカで威圧感のある馬体でした。私はこのあとゲート前、レースと走らなければならないので、馬券はパドックを見る前に購入していましたが、この馬体を見て自信は高まりました。



1番人気と思われたヴァーミリアン。馬体は流石にGⅠ8勝馬。これもGⅠの仕上げでした。どうですか、この毛ヅヤ。



続いて2着だった昨年以上のデキと言われていたメイショウトウコン。これも素晴らしい仕上がりでした。



逃げ宣言の外国馬ティズウェイ。私は自分の大好きな乗り物セグウェイとダブッてしまう。



私の中の3番手評価ワンダースピード。馬体は良かったです。なぜにあれだけ負けたのか。



ワンダースピードの弟で3番人気のワンダーアキュート。前走の武蔵野Sは強かったですが、私は追い切りの動きが不満で調子のピークが過ぎていると書きました。実際パドックでも頭が高く馬体は素晴らしいもののGⅠで勝ち負けできるほどの状態とは思えませんでした。プロの予想家でこの馬が本命の人もいらっしゃいましたが、素人目にも勝ち負けできるとは思えないここまでの調整過程です。



エスポワールシチーを反対から。(少しピンボケ)



大駆けするかなと期待したダイショウジェット。終わってみればGⅠでは出番なしと言った感じでした。



だいたい一通り他馬を撮ったので再びエスポワールシチー。この時点で私は2着馬3着馬はノーマークでした。写真にも収めていませんし、見てもいません。うーん、勝負弱い。



周回を重ねるごとに気合が乗ってきたエスポワールシチー。



首をひねって竹垣厩務員に甘えたり。あの強さが嘘のような臆病で寂しがり屋さんです。



そうそうマコッちゃんを忘れていた。隣の見知らぬ男性は連れの女性に「芦毛だったらこの馬よりも11番(ラヴェリータ)の方がはるかに良く見える」と自信ありげに語っておられました。私はいつもお話しているように芦毛を見るのは苦手です。しかし、3歳牝馬のラヴェリータがこのメンバーで通用するはずがないと思っていましたから、凄いことを言っておられるなぁと思いながら隣の会話を聞いていました。



てなわけで撮る気のなかったラヴェリータを1枚撮ってみました。うーん、マコッちゃんとの違いが良くわからない・・・。



おっとパドックでメイショウのオーナー松本好雄氏を発見!!・・ってどうでもいいことですが・・・。



佐藤哲三騎手登場!!まずは準備体操。



友駿ホースクラブ関係者にご挨拶。佐藤哲三騎手の右は安達昭夫調教師、岩田日出夫オーナー代理、いつもの大阪支店の女性職員(もしかして最後の大仕事か)。



いい雰囲気の佐藤哲三騎手と安達昭夫調教師。そして岩田日出夫オーナー代理と大阪支店の職員さん(西脇特別の口取り式ではお世話になりました。お名前を存じていなくてすみません。)。



なにやら意見交換をする2人。



周回中のエスポくんとおどけてみせる佐藤哲三騎手。



ちょうど関係者前で止まったエスポくん。胸前の筋肉が凄い。



エスポくんはいつものように騎手を乗せてからは周回せずに真っ先に地下馬道に消えていきました。これは大変貴重なパドックでの佐藤哲三騎手を乗せたエスポくんの写真です。私はその辺りは熟知しているので(オーナーとして当然ですが)、そういった位置取りでのパドック撮影になります。



関西ではなかなか見かけない勝浦正樹騎手とアドマイヤスバル。5着と大健闘しました。



ヴァーミリアンと武豊騎手。手前はウチパク。



ティズウェイとマラージと香港マフィア(嘘)。ラッキーカラーは阪急電車色ッ!!



これまた関西ではなかなかお目にかかれない柴山雄一騎手とダイショウジェット。メンコはオペラシチーを彷彿させる。



昨日に続き騎乗停止をくらったクリストフ・ルメール。12番人気のこのゴールデンチケットを見事な末脚一発勝負で3着に持ってくる。しかし、勝とうという騎乗ではなかった。最初から有力馬が垂れて来た時の掲示板狙いの騎乗。



どう見ても分の悪い(本人が騎乗前に語っています)3歳牝馬なのにやたらの人気に表情の冴えない岩田康誠騎手とラヴェリータ。手前は真っ先に500円ボールペンが完売したボンネビメレコードのお尻と的場文男騎手。



手前はスーニと川田将雅騎手。奥は跨った感じが万事休す(私の馬券も万事休す)の小牧太騎手(顔に出過ぎ)。



人気の一角ワンダーアキュートと和田竜二騎手。手前はなぜこの大舞台にいるのはわからないマルブツリードと浜中俊騎手。16番人気16番手追走の16着。お疲れ様でした。



サクセスブロッケンと内田博幸騎手。フェブラリーSでは私は悔しい思いをしました。同時にエスポはこの同世代のこの馬にずっと勝てないのかと心配もしました。しかし、あれ以来、サクセスブロッケンの調子は明らかに良くなかったです。今回はかなり戻っていましたが。



一周周回後”アッチャー”と敗北の通しサインを出す武豊騎手。次の瞬間、エスポワールシチーのオッズは急に売れ出し、ヴァーミリアンとの差は開く。さすがは馬と会話できる武豊騎手。その直前の推定会話はこうだ!!
武豊騎手「どうだヴァー(ミリアン)、調子は」
ヴァーミリアン「無理ッス。今日はやる気がでまへん。」

●本馬場入場


なんとなんと締め切り18分前でも1番人気のエスポワールシチー。1番人気の勝率・連対率は高いレースなので嬉しいことです。私が数千万数千円の大金でオッズを動かしただけのことはあります。



これがオッズを動かした単勝馬券群の一部お写真です。ただし、換金する気はありません。



アップップ。



勝負馬券は2着3着を見事に外し、回収ゼロでした。アタマが当たっているのになんとも不甲斐ない。ただ、単勝馬券は的中していますので、損はしていないです。



続いてジャパンカップダート限定ボールペンも5本購入しました。1本500円と素材の割に効果ですが、現地でしか買えない貴重なものです。私は12時頃に購入しましたが、その時すでにボンネビルレコードのみ売り切れていました。また、サクセスブロッケンとヴァーミリアンは入荷本数が多かったですが、それ以外は少なめでした。
レースが終わるとこのペンを求めて客が殺到していましたが、すでに売り切れていました。勝ったわけですからその価値は絶大。ただ、私は来年エスポがドバイワールドカップを制する時まで大切に保管しておきます。ムフフ。



勝ち馬投票券を入れるケースですが、こんなのも500円で売っていました。正直ぼったくりだと思いますが、愛馬の記念ですので2つ購入しました。



話が本馬場入場から逸れましたが、しかし自分の愛馬が中央のGⅠで堂々の1番人気になるとは・・・。



フェブラリーSの時もご紹介しましたが、藤原英昭厩舎のサクセスブロッケンはレース直前までホライゾネットをつけられ返し馬はせずに二人引きでゲートまで向かいます。この馬に対する細部までのこだわりが藤原英昭調教師の素晴らしいところです。当然馬たちは気分良く走り能力を出し切りますので好結果につながります。関東の調教師で坂路追い切り一辺倒の方がおられますが、随分とレベル差があると思います。西高東低はなるようにしてなったのではないでしょうか。



初めて見る人には異様な光景かも知れませんが、いつものサクセスブロッケン。



ゲート前で輪乗りをする佐藤哲三騎手とエスポワールシチー。赤い帽子は藤田伸二騎手。黒い帽子は武豊騎手。



さあ、頼むぞ!!

これ以降は12月9日に作成

●レース 


スタート直後。隣のサクセスブロッケンの方が若干スタートは良かったです。



次の瞬間エスポワールシチーは少し左を向きます。



しかし、立て直してからの二の脚が速いとこ。これは、いつもお話していますように、デビューからしばらく芝の短距離を使われていたことによるスピードです。



その後一旦は馬なりで楽にハナに立ちますが外から前を主張する逃げ宣言の外国馬ティズウェイをはじめとする馬たちが押して押して前を窺います。



私が大外は不利だから来ないと言い切ったワンダーアキュート(一番右)はこの時点で敗北確定です。この位置取りから前を窺うのに相当脚を使っています。外枠なので無理にでも前に行かないと後方待機か外々を追走することになり距離ロスが発生します。

結局、逃げ宣言のティズウェイが一旦ハナに、そしてワンダースピードとワンダーアキュートが前に取りつきますが、この3頭はここまでにかなり脚を使っており、それぞれ早々に失速することになります。

佐藤哲三騎手の分析通り第1コーナーをトップスピードで入って行った外国馬ティズウェイは不慣れな右回り(アメリカは全て左回り)を上手く回れずに1頭分膨らみ、内のエスポワールシチーにコーナーワークでハナを奪われます。レース後ティズウェイのマラージ騎手がこの馬にはハナを切るほどのスピードがなかったとコメントされていますが、いくら外国馬とはいえ、重賞未勝利馬がエスポワールシチー相手はハナ宣言というのは、正直わかってなさすぎでしょう。



向正面に入るとすぐにペースが遅いと見た安藤勝己騎手は自身の馬マコトスパルビエロで大外をマクッて上がっていきます。そこで他馬のペースは乱れ脚を奪われる結果となります。エスポワールシチーもハナまで来られると苦しかったかも知れませんが、ちょいと加速しハナは譲りません。安藤勝己騎手もそれ以上は加速せず2番手に落ち着きました。ここで勝負ありでした。



ハナはエスポワールシチー、2番手はマコトスパルビエロ、3番手はワンダースピードの順。



最初の1000mの通過タイムは60秒7で速くもなく遅くもなくでしたが、エスポワールシチーにとっては楽なペースでした。


ティズウェイは3コーナー手前ですでに遅れ始め(正直、格が違い過ぎます。)、マコトスパルビエロも4コーナー入口から安藤勝己騎手の手が激しく動きます。それに引き換えエスポワールシチーは馬なりで涼しい表情。楽にレースを見れたのは南部杯に続いてですが、もはや強過ぎます。

4番手を虎視眈々と追走していたサクセスブロッケンはさすがに強くエスポワールシチーの次の2番手に上がり、このまま2位入線するかと思われましたが、最後の最後に後方から末脚を伸ばしてきた3歳馬2頭に交わされ惜しくも4着でした。しかし、道中死んだふりの展開待ちの2着3着馬より、前崩れの展開を着いて行って勝負に出ての4着ですから、私はサクセスブロッケンを評価しますし、馬券をエスポ→サクセス本命で買っていたことを誇りに思います。



入線後内田博幸騎手からおめでとうに握手がありました。その貴重な映像を収めることはできませんでした。勝者を称賛できるということは、お互い不利もなく力を出し切ったからであり、男・内田博幸を益々好きになりました。レース後のコメントでも内田博幸騎手はエスポワールシチーの能力を高く評価してくれています。



本当にいいレースでした。



なお、ゴール前の写真については、私の撮影の腕や安物ののカメラでは表現できず、また私はこの目で最後を見たいこともあり、撮影していません。これに関しては、M's FactotyのMasakiさんが素晴らしい写真を撮っておられますので、そちらをご覧ください。なお、先方に許可をいただいていないこともあり、リンクはつけません。

●表彰式


まさか自分の愛馬がこんなに早く中央のGⅠを勝つとは。本当に夢の中にいるようでした。最高の空間を味わいました。



これからしばらく絵的に落ちるので綺麗どころでも(笑)。



私の位置は表彰式の真正面に陣取ったので、愛馬の雄姿はめちゃめちゃ向こうでした。これは残念。



口取り式。当選された方、羨ましいですぞ。こんなことなら条件戦で応募するんじゃなかったと言いたいところですが、私は西脇特別の貴重な口取りに参加できたことを誇りに思いますし、まだまだエスポワールシチーと写真に納まってない方もいらっしゃるので、仕方ないと思っています。
ちなみに、後ろからの映像しかありませんが、正面写真はクラブにてご注文(有料)ください(笑)。



いいなぁ。指をくわえて見ていました。



記念すべき第10回のジャパンカップダート。



名前を呼ばれ表彰台に上がる佐藤哲三騎手。



感無量の竹垣厩務員。本当に感謝しています。



表彰台の6名。左から鹿戸照美幾千世牧場社長、竹垣厩務員、安達昭夫調教師(カメラマンで隠れている)、岩田日出夫オーナー代理、佐藤哲三騎手、調教助手さん(すみません、お名前忘れました。)。



なぜか華やかさのない地味な佐藤哲三騎手。それがまたいい。



本日プレゼンターを務めるのは女優の片瀬那奈さん(一番右)。かなり近くで見れました。一番左はアドマイヤのオーナーで日本馬主協会副会長の近藤利一氏。アドマイヤスバルも好走しました。



女優さんを口説く佐藤哲三騎手とそうはさせじと割って入ろうとする近藤利一オーナー。



表彰式後のインタビュー。



シチー軍団の我々にとっては、佐藤哲三騎手のインタビューはたまらなく嬉しいものです。いい時間を過ごせました。



ジャパンカップダートではあのクロフネに次ぐ着差。強過ぎました。

●その後のイベント


女優の片瀬那奈さんが引き続きゲストです。あまりコメントすると嫁に引っ掛かれるのでコメントは差し控えさせていただきます。



ワンダーアキュート本命で言葉に説得力がなかった津田TM。



まずはゲストを交えてのレース回顧です。少なくとも我々ディープな競馬ファン以外に片瀬那奈さんにエスポワールシチーの名前を覚えていただきました。



自分の愛馬が絶賛されているなんて夢のようです。



司会進行は山本瞳さん。そして終始笑顔の我らが安達昭夫調教師(AA)。



佐藤哲三騎手も安達昭夫調教師もまだお若いので、これからも数々の名馬を育てあげて欲しいですね。期待しています。



トークの内容はエスポワールシチーの強さやこれからのことでしたが、楽しかったです。一人蚊帳の外のワンダーアキュート本命・津田TM。



ドバイでもこの笑顔が見たい。しかし、ずっとお話していますように、安達昭夫調教師のここ一番の仕上げは凄まじいものがあります。それはヤマトマリオンやバンブーエールの時から言い続けていますが、確実にここというところを勝ちますからね。これから馬房が増えると心配です。師の腕と馬房管理のマネジメント能力は別物ですからね。有名どころでは、宮本博調教師は馬の仕上げは一流ですが、馬房の回転が上手くなく、良く不満が聞かれます。安達昭夫師には失礼ですが、いまのくらいの管理馬数なら1頭1頭に集中でき、いい結果を残すことができると思うのですが。



佐藤哲三騎手と言えば佐々木晶三調教師ですが、ここでは安達昭夫調教師との師弟愛が多く語られていました。

●時計の評価

 今回のエスポワールシチーの走破時計1分49秒9良馬場は古馬の平均勝ち時計ははるかに上回っているものの、競馬ブックの予想タイム1分49秒0良馬場よりはかなり遅いタイムでした。

 その原因の1つは他馬がまともに競りかけてこなかったこと。下馬評では先団がごった返しペースがつり上がりハイペースで前崩れになり、後方からの差し馬が台頭するだろうというものでした。その中心がヴァーミリアンだったわけですが、道中のペースこそ速くなかったものの、先行追走馬はジリジリと脚を奪われ、またマコトスパルビエロの大外マクリでペースを乱され、サクセスブロッケン以外は失速しました。

 エスポワールシチーはセーフティーリードがあり、最後の最後は手綱を緩めていますし、その分時計を要しているわけですが、これだけのメンバー相手に3馬身半も千切っているわけで時計以上の強い内容だったと言えます。

これ以降は12月14日に一部作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスポワールシチー(1着)

 「調教から手応えはあったし、1番枠は少し不安ではあったんですが、よく頑張ってくれました。1コーナーでティズウェイも前に来たんですが、2番手でもいいというティズウェイ陣営のコメントを読んでいたので、引っ張らずに行かせました。今まで付きっ切りでやってきて、折り合いもつくようになって、より進化してくれました。ここを目標にやってきたので涙が出るくらい嬉しいですね。陣営にはこの馬で海外へ、という夢もあります。そのためにはこういう形で勝たないと、と思っていましたし、いい結果が出せて本当に嬉しいです」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)

 「外国馬が逃げ宣言をしていたけど、相手はスピードに乗っていて最初のコーナーをまっすぐに回れないと感じたから、こちらがハナを切って、そこから折り合いをつけるつもりだった。直線へ向いても手応えはバッチリ。本当に強い勝ち方をしてくれた。調教もつきっきりでやって、いろいろと教え込んできたつもりだから、それに応えて馬がドンドン進化してくれたのが嬉しい。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

シルクメビウス(2着)

 「落ち着いていたし、頑張ってくれました。内に潜り込もうかとも思ったんですが、わざわざ行ってまでと思ったのでスーニの後ろでジッとしていました。直線まで手応え十分でしたし、追い出しも我慢出来ましたが、勝った馬(エスポワールシチー)には完全に抜け出されてしまいましたからね。でもこの馬はこれからもっと強くなる馬ですよ」(田中博康騎手・ラジオNIKKEI)


 「」(ギャロップ)

サクセスブロッケン(4着)

 「馬は良くなっているけど春と比べるとまだ…。時期的な面もあるんでしょうか。あの馬が逃げるならその後ろでと思っていたし、その通りに行けましたが、これだけ差をつけられたら完敗としか言えないでしょう。あの馬(エスポワールシチー)は本当に強いですよ。これからのダート界を背負って立つ馬です」(内田博幸騎手・ラジオNIKKEI)

 「行かせればハナも切れたくらいだけど、今後のことを考えて好位の内で折り合いをつけたレース運びを。勝ち馬(エスポワールシチー様)は本当に強かったけど、この馬自身、まだ状態が良くなりつつある段階。こういう競馬をしたことが、次走に結びつけば。」(内田博幸騎手・競馬ブック)

アドマイヤスバル(5着)

 「最後まで渋太く伸びてくれました。このメンバーでこれだけやれたんですから、ほんと力をつけていますよ。もう少し前が引っ張って欲しかったけれど、そこまでいったらキリがありませんからね。」(勝浦正樹騎手・競馬ブック)

ワンダーアキュート(6着)

 「もうひとつ内のポジションが欲しかったですが、思ったほどバラけませんでしたからね。それでもこの相手でもやれることが分かりましたし、まだ3歳馬。これからますます楽しみになってきました。」(和田竜二騎手・競馬ブック)

メイショウトウコン(7着)

 具合は昨年よりも良かったし、期待していたんだけどね。流れが速くてテンに置かれてしまった。終いはこの馬らしく、本当によく伸びてくれたんだが。」(藤田伸二騎手・競馬ブック)

ヴァーミリアン(8着)

 「残念です。レース自体は問題もなかったし、何でしょうか? 状態も良さそうだったんですが…」(武豊騎手・ラジオNIKKEI)

 「完敗でした。何も言えませんし、何ででしょうか…」(石坂正調教師・ラジオNIKKEI)

ダイショウジェット(10着)

 「」

ティズウェイ(12着)

 「ハナを切りたかったのですが、勝ち馬よりも先に行くスピードがなく、ハナを譲りました。向正面では気分良く走っていましたが、GIレースを勝つまでの能力がこの馬にはまだ備わっていませんでした」(マラージ騎手・ラジオNIKKEI)


 「」(ギャロップ)

 

●専門誌のレース評価

競馬ブック

ジャパンカップダート アラカルト
1着エスポワールシチー 佐藤哲騎手
2着シルクメビウス 田中博騎手
3着ゴールデンチケット ルメール騎手
①エスポワールシチー
阪神競馬場で施行されるようになって2度目となった本レース。優勝したのはマーチS、かしわ記念、南部杯に続く4連勝で本レースを制したエスポワールシチー。同馬はJRA重賞2勝目、地方交流重賞を含めると重賞4勝目。通算成績は17戦9勝とした。
【1番人気】
単勝3.1倍の1番人気に応え優勝したエスポワールシチー。1番人気馬による優勝は07年ヴァーミリアン以来で、4度目。
【南部杯優勝馬】
過去、南部杯を優勝した馬が、その年の本レースに出走した際の最高着順は03年アドマイヤドンによる2着だった。今年、エスポワールシチーは初となる同年の南部杯・ジャパンCダート優勝を果たした。過去9年間で地方交流重賞含め重賞3勝以上の実績馬による優勝が7回と実績馬が優勢の本レースだったが、本年度の優勝馬エスポワールシチーも重賞3勝(本レース終了前時点)の実績馬だった。
【1番枠】
過去1番枠の馬による本レース最高着順は00年サンフォードシチーによる2着であり、初の1番枠からの優勝となった。なお、佐藤哲騎手によるG1勝利4勝のうち、96年朝日杯3歳S(マイネルマックス)、03年ジャパンカップ(タップダンスシチー)、および本レースと3勝は、1番枠からのものとなった。
【4歳馬】
4歳馬が本レースを優勝したのは初。なお、本レースでの4歳馬の最高着順は2着(03年アドマイヤドン、05年シーキングザダイヤ)だった。なお、4歳馬が今年のG1を制したのはフェブラリーS(サクセスブロッケン)に続く2度目のこと。また、昨年、一昨年と本レースは現7歳世代が1~3着を占めていたが、今年は4頭出走した7歳世代の最高着順は7着(メイショウトウコン)に留まり、3~4歳世代が上位にくる結果となった。
【逃げ切り勝利】
過去、本レースを逃げた馬の勝利はなく、本レース初となる逃げ切り勝利となった。
【着差】
エスポワールシチーが2着シルクメビウスにつけた着差3馬身半は、東京2100mで行われていた01年の7馬身(優勝馬クロフネ)に次ぐ大きな着差〔00年の3馬身半(優勝馬ウイングアロー)と同じ着差〕。
【ダートG1年間3勝目】
地方交流競走を含めたダートG1レースで、過去、年間3勝以上を挙げた馬は8頭。エスポワールシチーは、それら歴代のダート王に肩を並べる形となった。
②佐藤哲騎手
JRA重賞勝利は08年スワンS(マイネルレーニア)以来で今年初勝利。通算では15年連続重賞勝利での38勝目となった。同騎手のJRAにおけるG1勝利は04年宝塚記念(タップダンスシチー)以来となる4勝目。なお、エスポワールシチーのかしわ記念、南部杯優勝はいずれも佐藤哲騎手とのコンビによるもの。
③安達師
JRA重賞勝利は、09年マーチS(エスポワールシチー)以来、本年2勝目。通算では8勝目。JRAG1は初勝利。
④ゴールドアリュール産駒
JRA重賞勝利は、09年ダービー卿CT(タケミカヅチ)以来で、本年3勝目。通算でも3勝目。なお、父ゴールドアリュールは02年の本レースで2番人気に支持されるも5着(優勝馬イーグルカフェ)と敗れている。
観戦記 中野秀幸氏
  ダートの最強馬決定戦。JCダート(1800メートル)はエスポワールシチーの逃げ切りでアッサリ決着がついてしまった。
  くっきりと世代交代。若い勢力の進撃を食い止めたばかりでなく、歴戦の古豪たちの巻き返しにもその隙を与えなかった。ジワッとハナに立ち、5ハロンの通過は60秒7。遅くもなく速過ぎるペースでもない。このラップでエスポワールシチーのマイペースなのだろう。4コーナーの出口で、スピードアップし、そこで後続とのリードを広げる。完璧ともいえる逃亡劇での圧勝だった。
  2着には3歳馬のシルクメビウス。中1週のローテーションが続いたが、心配されたイレ込みもなく、レースでは堂々と外を回って追い上げる戦法。今日の勝ち馬を捉えるのは至難。完敗の2着とはいっても、自身の能力の高さをアピールするには十分な内容といっていい。
  3着にも3歳のゴールデンチケット。この馬にしては後方からのレースになったが、余裕十分の追走からその手応え通りの伸びを見せた。これまでにないパターンのレースで結果を出したことで、これは今後につながる小さくない収穫はあった。
  ヴァーミリアンは4コーナー手前で渋滞?に巻き込まれてしまった。直線でも出番なく……。
レース終わってみると 西村敬氏
  今年の3歳世代は芝はともかく、ダートは皆さんのおっしゃる通り、レベルが高いと思う。それは今秋の古馬混合のダート戦の結果を見れば明らかなわけであり、ということで3歳馬から◎を選定しようかとまず漠然と。サクセスブロッケンはマイラー色が強く、近2走の成績から1ハロン延びて勝ち負けまではどうか。マコトスパルビエロは少し時計のかかるダートで、2000mぐらいのダラッと流れるような競馬がベストだと思うし、昨年2着のメイショウトウコンもちょっと衰えたかなという感じ。アドマイヤスバル、ダイショウジェットあたりもパンチ不足かと。というわけで、古馬陣ではヴァーミリアン、エスポワールシチー、ワンダースピードまでが候補だったのだが、結論から言うと◎はシルクメビウスとした。まず、前走がとにかく強かった。前開催の京都は時計が速かったので、1分49秒台の勝ち時計はさほど評価できないが、あと1ハロンでも3馬身差ほどあったのを一気に交わして5馬身差。アドバンスウェイ、ウォータクティクスが引っ張って1000m通過が1分ジャスト。速めの流れで課題の折り合いがついたことが大きいが、それさえスムーズならかなり切れるということを十分に示した内容だったといえる。レパードSでスーニに負けているが、当時は4角で外へ膨れ、1~4番手の馬がそのまま4着までを独占という差し馬にはお手上げの展開。4着だったアドバンスウェイは前走で5馬身ちぎり捨てて、借りはキッチリ返している。それに、端午S、ユニコーンS、ジャパンダートダービーがいずれも好内容。今回は外国馬ティズウェイが行く構えを示しているが、他にも先行脚質の馬は多い。ティンカップチャリスが先手を取ってハイペースとなった昨年と同様、今年も差し馬に流れが向きそう。ひとつ気にかかったのは中1週続きという点。いつも水曜に追う馬が木曜追い、しかも1周キャンターを行ってから追ういつものパターンに対し、キャンターが半周。ちょっと気になったが、時計を聞きに来ていた厩舎関係者に聞いたところ、“中1週なので”とのこと。それでもなお一抹の不安を残しながら、伸びゆく3歳馬の勢い、展開利を見込んで◎。ヴァーミリアンの前走(JBCクラシック)はスローペース。名古屋の内は砂が深いらしく、そこを突いて抜け出した勝ち方はアタマ差の着差以上のものだったが、以前ほどの迫力を感じなかったのは気のせいか。対抗にとどめた。 
   返し馬で、ハナを切ると思っていたティズウェイが暴走。丸々1周回ってしまった。これは無理せんかもな……と思っているうちにスタート。内からハナを主張するエスポワールシチー。ティズウェイも一旦は行く構えを見せたが、1角で早くも諦めた。エスポワールは軽快に飛ばして1000m通過が1分0秒7。いいペース。4角でマコト、サクセスを振り切り、危なげなく押し切った。途中から安藤勝Jが動いて行った以外は道中で特に激しい動きがなかったわけだが、1番人気の馬が最も力を出し切れる戦法で、しかもいいペースで行っているのだから、もっとアクションを起こす馬がいても良かったように思う。しかし、勝負どころでは後続が押っつけても追いつけず、楽な手応えのままだったエスポワールシチー。スピードが違って、後続がついてこれなかっただけということかも。土曜日からダートは前が止まりまくっていたし、そんな馬場状態の中での圧勝は称賛に値する。シルクは外からよく伸びて2着。折り合いをつけて脚をタメ、終いを生かす戦法が現状ではベストなだけに、力は出し切ったと思う。
血統編 水野隆弘氏
 ジャパンCダートに勝ったエスポワールシチーはジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、東京大賞典、フェブラリーSとダートG1級に4勝を挙げたゴールドアリュールの産駒。父は02年に中山で行われたJCダートでイーグルカフェの5着に敗れており、その雪辱を息子が果たしたことになる。牝系は1900年に生まれ、03年に輸入された米国産のチップトップに遡り、その子孫はダービー馬アサデンコウ、メリーナイス、有馬記念のシルクジャスティスや、ロジータ、カネツフルーヴ、レギュラーメンバーらの一族など、芝でもダートでも多くの活躍馬を送り出した。第八チップトップからリンネルンド(牝馬東タイ杯)を経たこの分枝からは、阪神3歳Sのゴールドシチー、京王杯AHのクラウンシチー、オークス3着のヤンゲストシチーらが出ていて、“シチー”の根幹牝系のひとつでもある。エスポワールシチーはチップトップから9代を日本で過ごした牝系で、“ジャパンカップ”のタイトルにはふさわしい存在といえるだろう。母のブライアンズタイム×ブレイヴェストローマンという組み合わせと、そこにサンデーサイレンス系種牡馬を配したパターンは菊花賞馬スリーロールスと同じ。日高における血統の新しいモデルとなるのではないだろうか。
ドバイに向けて ブックログ 管理人★彩氏
予想通りと言えばまさに予想通りなのに。。。また2着を間違いました(泣)。
 
勝馬≪エスポワールシチー≫には何も言うことが無いくらいの完璧なレースでした。
佐藤哲騎手の勝利インタビューも、まるで此処は通過点だと言わんばかりの自信に溢れていました。
今後の夢のあるスケジュールが見え隠れしましたよね。ファンにとっても、賞金稼ぎのようなスケジュールはごめんです。
ドバイに行くならついていきたいです。

 
さて、問題は2着です。
 
レースは昨年のダイワスカーレットの有馬記念と同じで、強い逃げ馬が勝つ場合、2着はその勝馬を視界に入れない馬だという点です。
この想定の場合≪シルクメビウス≫は候補の一頭ではありましたが、私は地力で≪ヴァーミリアン≫。
武蔵野Sでの内容から≪ラヴェリータ≫をチョイスしました。
 
これが選択ミスでした。
 
まず、雌雄の決していたサクセスブロッケンやヴァーミリアンと同じ緩いレースで負けているマコトスパルビエロ&メイショウトウコンは、最初から視野に入れませんでした。しかし、期待したヴァーミリアンですら緩いレースの後の厳しいレースに対応する気力を無くしていました。
次にラヴェリータですが、彼女には直線に向くまで待っていて欲しかったのですが、私のイメージより早仕掛けになりました。
ワンダーアキュートは先行する可能性から選択しましたが、これは枠順の不利を埋めるまでには到らずでしたし、ティズウェイは行った行ったの掛捨て保険でしたが無駄に終わりました。

そして、その次くらいかなぁ…と考えていたのがシルクメビウスとアドマイヤスバルだったので、徹底した直線勝負か、一見勝負にならない馬の無欲さが入着のキーワードでした。(ゴールデンチケットもこの範疇でしょう。)
これは事前に想像していただけに残念。
 
学習効果のない自分自身にもがっかりです。
いよいよ今年も後3週でおしまいです。当然G1も後3つ。
果たして、会心の的中を披露することが出来るのでしょうか…^^;

エスポワールシチー(1着)

 「馬体充実。少し仕掛けた程度で先行。ティズウェイが無理して行く気がないのを確認して1角でハナへ。前半は絡まれずにマイペース。マコトスパルビエロがマクッてきたので3角で少し行かせたが、4角でも余裕綽々。リードを保ったまま直線に向いてまったく後続を寄せつけなかった。どこまで強くなるのか楽しみ。」(競馬ブック)

シルクメビウス(2着)

 「リングハミ。舌を括る。折り合いを考えて後方からジックリと。少し行きたがっていたが、前走に比べるとスムーズ。外から馬体を並べてきたメイショウトウコンと4角手前から一緒に動いて直線もしっかり伸びた。勝ち馬(エスポワールシチー様)には歯が立たなかったが、この馬も将来有望。」(競馬ブック)

ゴールデンチケット(3着)

 「ジワッと行かせて中団から。スムーズに折り合って手応え良く追走。シルクメビウスより仕掛けをワンテンポ遅らせ、4角で外に出してからしっかり伸びた。終いに賭けた作戦が功を奏したが、メンバーを考えると健闘。もう少し馬体にボリュームが出てくれば。」(競馬ブック)」

サクセスブロッケン(4着)

 「発走前までホライゾネット。返し馬せず。スッと行き脚がついて先行。勝ち馬(エスポワールシチー様)の直後でポジションは絶好。折り合いもついていた。4角手前から必死に追って直線で一旦2番手に上がったが、最後は力尽きて4着。納得のいく競馬はできた。」(競馬ブック)

●今後の展望

 今後は年が明けて最優秀ダートホースに選出され、ドバイワールドカップに登録し選出され、2月21日のフェブラリーSに1番人気で出走し、そしてよほどの大敗でもなければドバイに渡ると思います。

 我々1口馬主の保護者とすれば、出れば勝てるであろう東京大賞典や川崎記念への出走・そして賞金獲得も捨て難いものですが、もはやエスポワールシチーは日本の至宝。細かな賞金よりも日本のホースマンが目指す最高の舞台ドバイワールドカップへ出走するべきでしょう。来年はウオッカも参戦表明しています。どちらかと言えば芝に近いと言われるオールウェザー馬場のドバイワールドカップですが、芝で最強のウオッカとダートで最強のエスポワールシチーが同時に出走すれば、否が応でも国内は盛り上がります。我々はそれを目指すべきです。

 安達昭夫調教師は昨年もバンブーエールをドバイに連れて行き4着と結果を残しています。ノウハウも心配要りませんし、なによりも師の仕上げは天下一品ですから安心して愛馬をお任せすることができます。

 それが年に1頭しか受賞することのできない最優秀ダートホースに選出されるということだと私は考えます。

これ以降は12月21日に作成

●大変貴重なものをいただきました



 突然ですが、2001年4月14日 阪神1R 3歳未出走戦 芝2000mで優勝した友駿ホースクラブ所属馬エミネントシチーのゼッケンです。サインは鞍上の藤田伸二騎手。

 この貴重なゼッケンを特別なご厚意でいただきました。私のエスポワールシチーに対する熱の入れようを見ていただいていたエミネントシチーの保護者の方がくださったものですが、私にとっても特に特別なゼッケンです。


 このエミネントシチーは先日ジャパンカップダートを優勝した愛馬エスポワールシチーの母馬です。エスポワールシチーはエミネントシチーの初仔ですが、エミネントはその後、繁殖に適さないということで1頭の産駒も残さずに繁殖を引退していました。

 しかし、今回産駒エスポワールシチーの活躍により繁殖牝馬として復活。現在エスポワールシチーと同じゴールドアリュールの仔を受胎中です。

 エミネントシチーの7歳の時の仔がエスポワールシチーですが、その活躍はご存じの通りです。GⅠ3勝を含む重賞4勝。本年の最優秀ダートホースは確定で、種牡馬入りもするでしょう。

 そんなエスポワールシチーの母エミネントシチーは今や日本の至宝です。その評価は急上昇で来年生まれる産駒もセリに出れば億近く行っても不思議はありません。

 その名繁殖牝馬エミネントシチーの初勝利時のゼッケンを私がエスポワールシチーの保護者ということで頂戴いたしました。

 今後息子エスポワールシチーの特集にこの写真を掲載するわけですが、そういった経緯があります。

 こうなると夢としては息子エスポワールシチーの優勝ゼッケンと並べて飾りたいのですが、如何せん、私が友駿で何か当たったことはありましぇん(悲)。

 もちろん、エスポくん計8回、ステップシチーも計4回、それ以外の愛馬も毎回ゼッケンプレゼントには応募していますが、1度も当選したことはなく、またハワイ旅行も温泉も当選したことがありません(笑)。


 また、このゼッケンは藤田伸二騎手のサインが入っているということも私にとっては非常に価値のあることです。

 私は常々藤田伸二騎手のファンだと言っています。彼は独特な性格なので嫌いな方も多いですが、私は著書を購入して読むほどのファンです。

 ですから、彼のサインが入っているこのゼッケンは貴重です。


 そんなこんなで私にとって凄く価値のある貴重なものをいただいたわけですが、こうしてHPを開設して約3年。

 いろんな人に出会えて、いろんな方といろんな情報交換をして非常に有意義な日々を過ごさせていただいています。


 ちなみにキャロで当選した愛馬クリンゲルベルガーのゼッケン(サインはルーキーイヤーの三浦皇成騎手)と2つ額に入れて飾っています。(写真は撮影の為に床に置きましたが)




 エスポワールシチーのドバイワールドカップ優勝ゼッケンが欲しいッ!!

これ以降は2010年1月6日に作成

●最優秀ダートホースを受賞

 2010年1月6日、2009年度JRA賞各賞の発表があり、我らが愛馬エスポワールシチーが予想通り最優秀ダートホースに選出されました。

 データ量が多く重たくなるので別の特集でまとめてあります。エスポワールシチー最優秀ダートホース受賞記念特集はこちら。

●最後に

最後までご愛読ありがとうございました

2009年10月21日作成 23日、11月6日、12日、19日、23日、26日、12月2日、4日、5日、6日、7日、9日、13日、14日、21日、2010年1月6日加筆
エスポワールシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着2番人気

2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着1番人気

2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着1番人気

2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)

2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)

2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着1番人気

2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)

2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着1番人気

2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着1番人気

2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

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